コラム 2025年3月19日 新卒初任給アップが引き金に?人事制度改革の波 新卒社員の初任給引き上げが、日本企業の人事制度に大きな変革をもたらそうとしています。大学卒の初任給平均額は、東京労働局の発表によると2019年が20万8,000円、2020年から2022年までは21万円(※)とほぼ横ばいでした。しかし、2023年以降、上昇傾向が顕著になり、大手企業を中心に初任給の大幅な引き上げが相次いでいます。この動きは単なる給与アップにとどまらず、人事制度全体の見直しへと波及しつつあります。特に、年功序列型の報酬体系や評価制度のあり方が問われる中で、企業はどのように対応すべきなのでしょうか。今回は、新卒初任給アップを契機とした人事制度改革の現状と展望について詳しく掘り下げます。 (※)都内各公共職業安定所が受理した令和6年3月中学校・高等学校・短大(高専を含む)・大学(大学院)・専修学校卒業者に対する学卒求人の賃金 人事制度 企業事例
コラム 2025年3月07日 「世代間ギャップ」を埋めるには?企業で取り組むべきコミュニケーションのヒント 「若手社員が何を考えているのかわからない」「上司の考え方についていけない……」。多くの職場でこうした声が聞かれます。多様な人が共に働く職場では、世代ごとの価値観のギャップ(=世代間ギャップ)が大きな課題となり、コミュニケーションや業務のパフォーマンスを妨げる要因となることも少なくありません。では、世代間ギャップを乗り越えるための有効な対策はあるのでしょうか。今回は、そのヒントとなる考え方や具体的なアプローチについて解説します。 リーダーシップ 人事戦略 組織風土
コラム 2025年2月20日 1on1導入で失敗しないための、フィードバック活用法 コミュニケーション機会の創出や部下の状況把握を目的に、1on1を導入する企業が増えています。しかし、1on1を定期的に行っているのに部下のエンゲージメントは上がらず、いつのまにか形骸化してしまう…そんな悩みを抱える企業は少なくありません。その要因のひとつに、「日常のフィードバックが機能していないこと」が挙げられます。コミュニケーションの文化を醸成するためには、定期的な1on1の機会も大切ですが、それ以上に日常の適切なフィードバックが欠かせません。そこで今回は、1on1をより効果的にするためのヒントとして、1on1と日常のフィードバックの正しい使い分けや、それぞれの実施ポイントなどを解説します。 1on1 モチベーション 人事戦略 人材マネジメント 人材開発 組織風土
コラム 2025年2月07日 高まる「人事戦略」の重要性。人事の役割の変化を事例とともに解説 経営環境の変化が加速する昨今、人事部門に求められる役割はますます専門的になり、業務内容もより戦略的なものへと変わりつつあります。人事の現場では今、何が起こっているのでしょうか。また、これからの人事部門には何が求められるのでしょうか。当社でコンサルティングを行うなかで得た知見などを基に説明します。 人事戦略 人的資本経営 企業事例
コラム 2025年1月17日 「責任逃れする上司」との付き合い方 会社などの組織で働いていると、部下に責任を押し付け、自分はその責任から逃れようとする「ダメな上司」に出会うことがあります。多くの場合、こうした上司の行動は職場の「心理的安全性」を脅かし、部下のモチベーションを下げるでしょう。これは組織マネジメントを行ううえで、由々しき問題です。今回は、責任転嫁する上司の心理状態を押さえつつ、上手に付き合っていくための対処法について考えます。 マネジメント モチベーション 人材マネジメント
コラム 2024年12月18日 「大転職時代」の到来とリテンションの在り方 かつての日本企業は終身雇用や新卒一括採用が基本だったため、「転職」に対してマイナスイメージが強く、実際に海外と比べても転職率が低い傾向にありました。しかし近年、企業を取り巻く環境の変化や、若い世代を中心としたキャリア観・価値観の多様化によって、企業と従業員の関係性も大きく変わりつつあります。これに伴い、「転職」にポジティブなイメージを持つ人が増え、「大転職時代 」が到来したと言われています。この時代に、企業は人材とどのように向き合い、どのようにリテンション施策を進めればよいのでしょうか。 人材マネジメント
コラム 2024年12月04日 次世代リーダー育成がうまくいかない根本的な原因と対策 現在、日本企業が抱える課題の一つに「リーダー不足」があります。この背景には、次世代のリーダーをうまく育成できない企業の体制や危機意識の低さがあると考えられます。実際に、およそ40代を指す「ミドルキャリア」の社員に対しては、十分な研修を行っていない企業も多く、「空白の育成地帯」という言葉とともにその現状が問題視されているのです。本記事では、日本企業でリーダー育成がうまく進んでいない現状や原因、これから企業とミドルキャリア層の社員がとるべき対策について考えます。 タレントマネジメント リーダーシップ リカレント教育 人事戦略 人材マネジメント 人材開発
コラム 2024年11月22日 「やる気を下げてくる人」への対処法 皆さんの会社や関係者に、「無意識に他者のやる気を下げてくる人」はいませんか? やる気のない態度やネガティブな発言によって、仕事におけるチームのモチベーションが奪われ、結果として生産性が下がってしまった…ということもあるでしょう。 今回は3パターンの「困った人々」の行動と心理に焦点を当て、やる気を「下げない」「奪われない」ための対処法を考えます。 コミュニケーション モチベーション 人材マネジメント 組織風土
コラム 2024年11月05日 世代間ギャップを制する組織がパフォーマンスを制する 「若手社員が何を考えているのかわからない」「上司の考え方についていけない…」。多くの職場でこうした声が聞かれます。多様な世代が共に働く職場では、価値観のギャップが大きな課題となり、コミュニケーションや業務のパフォーマンスを妨げる要因となることも少なくありません。では、世代間ギャップを乗り越えるための有効な対策はあるのでしょうか。今回は、そのヒントとなる考え方や具体的なアプローチについて解説します。 リーダーシップ 人事戦略 組織風土
コラム 2024年10月15日 「ISO30414」に対応し、人的資本を重視する企業を目指すには 人的資本に関する、情報開示の国際的なガイドラインである「ISO30414」。ビジネスのグローバル化が進み、世界的にも「人的資本を重視する企業」が価値を高めているなかで、「ISO30414」への関心が高まりつつあります。その認証を取得した企業の例やガイドラインの重要性、「ISO30414」を構成する要素、取得に向けた取り組みへの姿勢について、解説します。 ISO30414 人的資本経営