コラム
HRTech
効率的な学習を実現するマイクロラーニングとは?
様々なITツールが出現し、ビジネスのスピードは日々加速しています。優秀なビジネスパーソンには、これまで以上のスピードでより効率的にスキルを習得することが求められています。そんな昨今、若い世代を中心に活用されているマイクロラーニングについて、今回はご紹介します。
マイクロラーニングとは?
マイクロラーニングは、従来のイーラーニングのように時間をかけて学習するのではなく、短時間で学習するスタイルのことを言います。ちょっとした隙間時間にスマホやタブレットで学習するなど、好きな時間に好きなデバイスで学習することができるのが特徴です。
以前と比べると世の中の情報量が飛躍的に増えており、現代人に求められるスキルは多岐に渡るようになってきました。そのため、情報収集や学習をいかにして効率的に行うかが、今のビジネスパーソンには求められてきています。
マイクロラーニングの学習用のコンテンツは数分くらいが中心で、長くても10分くらいです。「勉強を頑張らねばならない」というような心理的な敷居を下げ、お手軽に勉強できるに工夫されているのがマイクロラーニングです。一回が短く、しっかり完結するように作られているので、通勤時間や休憩時間、少し空いた時間に勉強することが可能となります。スマホやタブレットに慣れ親しんでいる世代には特に向いているシステムで、短い時間で繰り返し学習することができるため、反復学習がしやすく、内容の定着化にも効果を発揮します。
マイクロラーニング用のコンテンツ制作時の注意事項
マイクロラーニング用のコンテンツを制作する際、短いコンテンツが必要とはいえ、1時間などの長時間のコンテンツを単に分割すればいいというわけではありません。短くてもその時間内でしっかり完結するように制作する必要があります。連続で学習しなくても、短い時間でしっかり完結し、学ぶことができるようにすることがポイントです。従来のコンテンツでは、ストーリーを決め、専門家に依頼しコンテンツを用意する必要がありました。しかし、マイクロラーニングでは、テクノロジーの進化と共に短く簡単に、専門家でなくても気軽に作ることが可能になってきました。
これまでの、「マニュアルなどを作成し文章だけで伝える」のではなく、企業内でのナレッジ共有や、技術伝承にもこのマイクロラーニングが徐々に使われてきています。
具体的なツール
そんなマイクロラーニングの具体的なツールをご紹介します。
Qstream:https://qstream.com/
2008年設立のアメリカに本社を置く会社です。Life Science やHealth Careの分野など幅広い業界で既に利用されています。
以下にQstreamについて2分でまとめられた、動画をご紹介します。
こちらの動画では主に営業スキルの向上に使われている例が紹介されています。
スマホやタブレットを使いながら、場所を気にせずいつでも学習することが可能になっています。市場からの期待も高く、既に数十ミリオン$を調達しており、今後の展開が注目されている企業の1つです。
まとめ
料理レシピの世界でも、以前は画像とテキストのレシピが多かったのが、短時間で分かりやすく作られた料理動画などがここ数年では飛躍的に増えてきています。簡潔にビジュアル化されたコンテンツがわかりやすさと共に理解を促進しています。
その他、ブレンド型研修と言われる、集合研修とイーラーニングを組み合わせた研修などもでも事前学習や復習にマイクロラーニングのシステムが活用されてきています。
情報スピードがどんどん加速している昨今、マイクロラーニングを活用し、令和時代の優秀なビジネスパーソンを目指していきましょう。