HRTech 2020年6月17日 いま求められているオンライン採用導入のポイントとは? 新型コロナウイルスの影響が多方面に広がるなか、厚生労働省は関係団体に対して「雇用維持等に配慮する」よう要請文を出しています。その中には「多様な通信手段を活用した説明会や面接・試験等による一層の募集機会の提供」といった内容も含まれており、オンライン上の採用活動が奨励されています。 本記事では、採用市場の最新動向、オンライン採用のメリットや注意点、導入時のポイントを解説します。 [目次] 採用市場の最新動向 オンライン採用のメリットと注意点 オンライン採用導入時のポイント まとめ 採用市場の最新動向 毎年春に行われる新卒学生向けの「合同説明会」や「ガイダンス」の多くが、2020年は新型コロナウイルス感染予防のために中止となりました。一方で、株式会社リクルートキャリアの「2020年4月1日時点内定状況」によると、就職内定率は31.3%と過去最高値です。 エン・ジャパン株式会社が3月に実施した「感染症拡大による中途採用への影響」においては、85%の転職コンサルタントが「半数以上の企業が採用を継続している」と回答。ベンチャー企業、外資系企業などが人材獲得に積極的であることを指摘しています。 緊急事態宣言が発令され、多くの業界の需要が激減しているなか、デジタルトランスフォーメーションを推進するIT業界、製薬業界、食品業界などが伸びていることを考えると、今後の採用市場は新卒・中途市場とも二極化していくことが予測できます。 オンライン採用のメリットと注意点 株式会社ビズリーチが2020年4月に同社の採用クラウド「HRMOS」導入企業に行った調査によると、採用活動のオンライン化に対応している企業は過半数を超え、その6割以上が「メリットが大きい」と回答しています。企業が感じるおもなメリットは以下の点です。 ・遠方の求職者との接点が増えた オンライン採用では求職者側に交通費や宿泊費がかかりません。企業も地方に赴く必要がありません。その結果、企業と遠方(地方・海外)の求職者との接点が増え母集団が形成しやすくなります。 ・求職者と気軽に接点が持てる オンライン採用なら求職者の都合に合わせていつでも、どこからでも接点を持つことができます。採用担当者が在宅勤務でも選考を進められることもメリットです。 一方で、オンライン採用の課題も浮き彫りになっています。 ・職場の雰囲気を伝えることが難しい オンライン採用では職場の雰囲気を伝えることが難しくなります。新卒採用では「人」が就職先選びの重要な決め手となることが多いため、入社後にギャップが出てくる可能性があります。 ・求職者の印象を正確に把握しづらい リアルな面接のように入退室の立ち振る舞い、面談中の姿勢などを確認できないため、求職者の印象を正確に判断しづらい課題があります。 オンライン採用導入時のポイント オンライン採用ツールを選ぶポイントを紹介します。 ・複数同時接続が可能 1対1の面接、グループ面接のいずれにも対応できるように複数名同時接続が可能なツールを選ぶ必要があります。 ・情報を共有しやすい オンライン上で伝えたい情報をアピールするためには、資料を共有できる「画面共有機能」があり、かつ伝えたい箇所を強調できることが望ましいと言えます。 ・スマートフォンやタブレットも利用できる モバイル対応型ツールだと求職者とのスケジュール調整がしやすく、選考をスピーディに進めることができます。 ・気軽に参加できる 昨今は求職者とURLを共有するだけでオンライン採用ができるツールもあります。大変手軽なため、オンライン説明会への参加者増加が期待できます。 まとめ コロナウイルス感染症の影響によりオンライン採用が急速に普及し、リアルな面接をすることが企業イメージ悪化につながりかねない状況になっています。ビジネス環境の変化に適応し、安全で効率的な採用活動に切り換えていきましょう。 DX オンライン採用 デジタルトランスフォーメーション テレワーク 採用 新型コロナウイルス
人事施策 2020年6月10日 人材マネジメントを企業の経営戦略として実現するためのポイントとは? 人材マネジメントとは、企業の経営目標を達成するための経営戦略の一環として取り組む人事戦略です。それは単一的なものではなく、人材採用(新卒・中途採用)、人事評価、人材育成、人材配置などの人事全般を一体的に捉えることが重要とされています。 生産年齢人口の減少や経済活動のグローバル化、情報技術の進展といった社会環境の変化が如実に現れる昨今。これらの変化に適応していくために、企業には人材マネジメントの強化がより一層求められています。 今回は、経営戦略として人材マネジメントを強化するために、企業が押さえておくべき3つのポイントを解説します。 [目次] 人材マネジメントとは 人材マネジメントのポイント1:経営戦略と一貫性のあるマネジメント運用 人材マネジメントのポイント2:経営陣から従業員への発信・情報共有 人材マネジメントのポイント3:従業員の自律的なキャリア形成の促進 まとめ 人材マネジメントとは 人材マネジメントは、採用、評価、育成、配置などを個別に扱い、単一的に捉えるものではありません。人材マネジメントを人事戦略、さらには経営戦略として実現していくには、あらゆる人事制度を一体的に捉え、一貫性を持って扱うことが重要です。 その一方で、日本企業の人材マネジメントには共通の特徴があります。それは、新卒一括採用や年功序列、終身雇用といった、いわゆる「日本型人材マネジメント」です。とりわけ新卒一括採用と終身雇用に関しては、内部公平性の観点から今なお日本企業に根強く残っています。 しかし、昨今の社会環境の変化に対し、従来の日本型人材マネジメントでは適応しきれないのが現状です。生産年齢人口の減少は新卒採用主体の人材確保を困難にし、経済活動のグローバル化は世界市場への環境適応力やリーダーシップのある人材を要求します。さらに、情報技術の進展は業務プロセス見直しによる人材の再配置、国を超えた人材の流動化を促すでしょう。 こうした新たな変化に日本企業が適応するには、人材マネジメントを強化していくことが必要不可欠です。次で紹介する人材マネジメント強化のポイントを押さえ、移りゆく時代の変化に適応できる人事戦略を構築しましょう。 人材マネジメントのポイント1:経営戦略と一貫性のあるマネジメント運用 人材マネジメントは、企業の経営戦略やビジョンを軸に運用することが大切です。経営戦略と人事戦略をともに検討することで、企業の経営目標の達成に必要な人材要件が明らかになります。経営戦略と一貫性のある人材要件ならば、採用、評価、育成、配置の基準も定めやすくなり、従業員にとっても説得力のあるものになるでしょう。 人材マネジメントのポイント2:経営陣から従業員への発信・情報共有 企業の経営陣は自社のMVV(Mission, Vision, Value)を社内に向けて発信することで、従業員一人ひとりが「会社を知る」機会を生み出せます。そしてMVVへの共感は、多様な人材、自律的な個人を活用していく上で重要なエンゲージメントとなり、さらにはモチベーションの強化にもつながるでしょう。 人材マネジメントのポイント3:従業員の自律的なキャリア形成の促進 経営戦略に基づく人事基準とMVVへの共感は、目標達成に向けた行動計画やキャリア形成について考えるよう従業員に促します。それに加え、企業は従業員が自律的なキャリア形成を行うために必要なサポートをしなければなりません。具体的な支援策としては、キャリアカウンセリングや自己申告制の活用、リカレント教育の推進があります。 まとめ 人材マネジメントは、企業が経営目標を達成するために必要な取り組みです。経営資源のひとつである「人材」を最大限に活用することで、個人と企業がともに成長できる環境を構築できるのです。 個人が求めるワークライフバランスやキャリアモビリティは、もはや無視できるものではありません。企業は個人の要望に配慮しつつ、キャリアカウンセリングやリカレント教育の採用によって、従業員の自律的なキャリア形成を促していく必要があります。こうした個人と企業が互いに高め合える人材マネジメントの方針は、従業員の成長と定着、さらには企業の発展へとつながっていくことでしょう。 MVV 人材マネジメント
HRTech 2020年5月28日 SaaSの基礎知識と導入のメリット、PaaSやlaaSとの違いを解説します 世界中で利用され、いまや業務効率化に欠かせないツールとなったクラウドサービス。IT業界のみならず、あらゆる産業界からさらなる普及と発展が期待されています。 そして昨今、さまざまなメディアで見聞きする「SaaS(サース/サーズ)」という言葉。これは「Software as a Service」(サービスとしてのソフトウェア)の略称で、低コストで気軽に導入できることから近年最も利用されているクラウドサービスです。 今回は、世界が注目するSaaSの特徴や導入のメリット、混同されやすいPaaSやlaaSとの違いについて解説します。 [目次] 「クラウドコンピューティング」と「SaaS」 代表的なSaaS SaaS、PaaS、laaS の違い まとめ 「クラウドコンピューティング」と「SaaS」 クラウドコンピューティング、いわゆる「クラウド」は2000年代から一般的に普及し始めました。クラウドはサーバー上に存在するデータやソフトウェアをインターネット経由で利用するため、私たちはコンピュータ資源を持つ必要はありません。 2020年代の現在、クラウドサービスは個人・法人を問わず誰もが必要なときに必要な分だけ利用できるサービスとなり、とりわけSaaSは私たちの生活に根ざした存在となっています。 ■SaaSの種類 SaaSには主に以下の2つの種類があります。 ・Horizotal SaaS(ホリゾンタルサース) 業界・業種を問わず、特定の職種に特化した機能を持つSaaSです。人事システムや営業支援システムという形で提供されています。 ・Vartical SaaS(バーティカルサース) 業界・業種ごとに特化した機能を持つSaaSです。小売業や飲食業といった各業界で利用されています。 代表的なSaaS 代表的なSaaSには、以下のようなものがあります。 ・Dropbox クラウドサーバー上にファイルを保存できるサービスで、サーバー上で他者とファイルを共有し、共同編集や同時作業が行えます。また、ネット環境さえあればいつでもどこでもファイルを操作できます。 ・G Suite(旧名称:Google Apps) クラウド上で利用するアプリケーションパッケージで、コミュニケーションやスケジュール管理、オフィスワークといった用途で利用されています。例えば、Gmail、Googleカレンダー、GoogleドキュメントなどがG Suitesに含まれています。 ・Salesforce 企業の顧客情報を一元的に共有できるCRMプラットフォームで、営業支援からカスタマーサービス、マーケティングなど、顧客管理に必要な幅広いサービスを提供しています。 SaaS、PaaS、laaS の違い SaaSと類似した言葉に「PaaS(パース)」「IaaS(イァース/アイアース)」があります。これらは提供されるサービス内容によって、クラウドコンピューティングを3つに分類したものです。 ・SaaS(Software as a Service) クラウド上でソフトウェアを利用するためのアプリケーション、ミドルウェア、OS、サーバー、ネットワークまで完全に網羅しています。必要コストが低く早期にサービスを開始できる一方、パッケージ化されているゆえにカスタマイズの自由度は低めです。 ・PaaS(Platform as a Service) クラウド上でソフトウェアを利用するためのミドルウェア、OS、サーバー、ネットワークがサービス内容に含まれます。システム開発のみに注力できる一方で、サービスベンダーが提供する言語やデータベースを使用しなければならないデメリットも。 ・laaS(Infrastructure as a Service) クラウド上でソフトウェアを利用するためのOS、サーバー、ネットワークがサービス内容に含まれます。インフラ部分のコストは低いものの、設計や管理、運用といった専門知識を持つ人材が不可欠です。 まとめ SaaSのメリットは、インフラ整備やソフトウェア導入、サービス利用に関するコストの低さです。さらに導入までの期間が短いため、早期に課題を解決したい企業にとっては魅力的でしょう。また、サービスの導入にあたっては、PaaSやIaaSとの違いを理解しておくことも大切です。社会の多様なニーズに応えられるよう、今後も私たちの生活にあり続けるSaaSの知識を深めていきましょう。 SaaS クラウド 業務効率化
人事施策 2020年5月20日 採用のミスマッチを防げ! 現場が欲しい人材を的確に採用するために出来ること 現場で活躍できる人材の獲得は、人事採用における代表的な課題です。採用した人材が現場で活躍できなければ、真の意味で「採用活動が成功した」とはいえません。 企業は、採用活動の段階で「人材」を的確に見極めるために、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。今回は、採用のミスマッチを防ぐための3つのポイントを解説します。 [目次] 活躍する人材の共通点 採用のミスマッチを防ぐ3つのポイント 的確な人材の採用にはヘッドハンティングが向いている まとめ 活躍する人材の共通点 採用後に活躍できる人材には、いくつかの共通点があります。次に挙げるポイントは、その主だった例です。 ・業務遂行に必要な能力と経験を有している 配属先で成果を上げられる人材は、そこでの業務を円滑に進められるだけの知識やスキルを有しています。即戦力となる人材は、入社した時点でそれらを獲得しており、かつ業務遂行上の類似した職務経験のある人物、ということになります。この観点は、入社早々に活躍が期待される中途社員の採用時に必須です。 ・自身が働く企業や組織についての理解を深めようと努力している 求められる能力を有していても、固有の企業文化や組織風土に馴染めない人物は、その力を発揮できない可能性があります。活躍する人材は、そうした文化や風土の理解を深めようと取り組む意識を持っています。 ・自身の能力開発に継続的に取り組んでいる 現時点で活躍するために必要な能力も、中長期的に見て変わらずにそうであるとは限りません。継続的な活躍には、現場を取り巻く環境の変化を見越した知識の更新やスキルの向上が不可欠です。現場で活躍できる人材は、そうした能力開発に貪欲な姿勢で取り組んでいます。 採用のミスマッチを防ぐ3つのポイント 採用のミスマッチを防ぐためには、経営陣や現場責任者と共に採用活動に取り組むことが大切です。 ・「必要な能力」を採用担当者と現場責任者との間で確認する 採用担当者は、求める「能力」を定義する際に、人材採用後の配置を予定している現場の責任者と、その認識をすり合わせる必要があります。現場の見解を把握することは、ミスマッチを防止するために望ましい取り組みでしょう。なぜなら現場責任者は、業務の遂行に有効な知識、スキル、経験を最も理解しているはずだからです。 ・「相応しい価値観」を経営陣や部門長に確認する 採用担当者は、企業文化や組織風土を支える固有の価値観について、経営陣や部門長の確認を取りましょう。なぜならそこで語られる内容は、現在の理念やビジョン、経営戦略が色濃く反映されたものになるからです。そうして価値観を言語化することで、採用担当者のなかでもその理解が深まります。 ・「求める人物像」を的確に表現する 自社で働く上で「必要な能力」と「相応しい価値観」、つまりはそれに基づく「求める人物像」を的確に表現することで、マッチングの精度は高まります。 的確な人材の採用にはヘッドハンティングが向いている 現場が欲しい人材は、即戦力になることが重要です。しかし、自社が求める人材を採用するのはとても難しい現実があります。企業における実際の採用では、オープンにできないポジションの採用、スピーディーな採用が求められるケース、新規事業への進出を経営戦略としてとっていく場合などがあり、人事担当者の解決策としてヘッドハンティングが適しています。 ヘッドハンティングとは? ヘッドハンティングとは、経営幹部、高度専門職、次世代リーダー候補など自社の経営課題と直結したポジションへの適材を社外からスカウトして自社に採用することを指します。 ヘッドハンティングが有効な採用とは? オープンにできないポジションの採用やスピーディーな採用が求められるケース、新規事業への進出を経営戦略としてとっていく場合には、ヘッドハンティングが有効です。 まとめ 採用のミスマッチを防ぐためには、現場での目標達成に貢献できる人物像を定めることが第一歩となります。その際、業務の遂行に必要な知識やスキル、つまりは「能力」を整理することは、もちろん大切です。ですが、企業内に深く根付いている文化や風土といった「価値観」にフォーカスした人材要件の棚卸も、非常に重要です。3つのポイントを押さえることで、現場で活躍できる人材を獲得できる採用活動につなげていきましょう。 ヘッドハンティング ミスマッチ防止 中途採用 採用 活躍人材
HRTech 2020年5月12日 テレワーク制度導入で働き方改革を成功させる! 導入時に気を付けるべき4つのポイントとは? 働き方改革を推進するため、政府が積極的に導入を呼びかけている「テレワーク」。近年のIT技術と通信機器の目覚ましい発展は、在宅でのより高度な業務遂行を可能にしました。 そして、新型コロナウイルスの影響を受けて、その導入には更なる期待が寄せられています。企業は、テレワークを導入する環境の整備を強く求められています。今回はテレワークの導入にあたって、企業が気をつけなければいけない4つのポイントを解説します。 [目次] テレワークが可能にする「従業員の働き方」 テレワーク採用による「経営課題の解決」 テレワーク導入で気をつけなければならない4つのポイント 「テレワーク導入」というCSR テレワークが可能にする「従業員の働き方」 企業はテレワークの導入によって、時間や場所にとらわれない働き方を従業員に提供できます。その「働き方」とは、次の3つです。 ●外勤型テレワーカー 勤務先以外での仕事が中心で、ノートパソコンやスマートフォンを駆使して社外で書類作成やメール対応などを行います。セールスパーソンをはじめとした外勤型の従業員が該当します。 ●内勤型テレワーカー あらかじめ決められた就業場所だけでなく、適切な場所と時間を選んで業務を行えます。企画、人事、総務といった内勤型の従業員に適しています。 ●通勤困難型テレワーカー 何らかの事情によって通勤が困難であるため、在宅勤務を中心として仕事を進めます。育児や介護などを必要としている従業員に適しています。 テレワークによってこうした働き方を実現することで、企業は次のような経営課題の解決も見込めます。 テレワーク採用による「経営課題の解決」 テレワークの採用によって以下の経営課題の解決が期待されます。 ●生産性の向上 時間と場所にとらわれないテレワークは社員の生産性を向上させます。テレワークであれば勤務可能な遠隔地の優秀な人材の確保や、社員に合わせた働き方が可能となることで、離職防止にもつながります。 近年日本を襲った地震や台風などの自然災害や、今回の新型コロナウイルスによるパンデミックなど、予期せぬ出来事が発生した時にも、企業が事業継続性の確保(BCP)をするためにもテレワークの採用は有効な解決策になります。 さらに、企業利益を左右するコスト削減として、ペーパーレスや、社員の移動にともなう交通費削減の効果も期待できます。 ●ワークライフバランスの実現 政府が推進する働き方改革の中でも、社員の働き方に対するニーズに応える対応策として、テレワークの導入が奨励されているように、テレワークは、仕事と育児・介護・病気の治療など、ライフイベントの中で発生するさまざまな出来事に対応した、多様で柔軟な働き方ができるライフワークバランスがとれた職場環境を実現します。 ●生産年齢人口の減少による人手不足の解消 日本企業を取り巻く社会環境の変化の中で、大きな課題となっているのが、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少による人手不足です。テレワーク導入によって、多様な人材を確保できるようになり、人手不足の解消につながります。 テレワーク導入で気をつけなければならない4つのポイント テレワークを導入する際には次の4つのポイントに気をつけなければなりません。 (1)導入プロセスを把握し、理解する テレワークの導入プロセスは、次の8つのプロセスで進めていきます。各プロセスをしっかりと把握して進めていきましょう。 ・導入目的の明確化 ・対象範囲の決定 ・現状把握 ・導入計画の策定 ・実施環境の整備 ・研修等説明会の開催 ・テレワークの試行・実施の開始 ・テレワーク推進のための評価と改善 (2)導入に向けた推進体制を整える テレワークの導入にあたっては、推進に必要な体制を整えなければなりません。推進のリーダーシップは、企業経営者がとり、明確な意思表示を発信することが重要です。さらに、実務運営に必要な、経営企画、人事、総務、システム部門、テレワーク導入予定部門などの担当者を決め、プロジェクトチームを組成し推進していく必要があります。 (3)セキュリティ対策を施す テレワークの導入にあたっては、人為的な面と、技術的な面で、情報セキュリティ対策をたてなければなりません。総務省が策定し公開している「テレワークセキュリティーガイドライン」を参考にするとよいでしょう。 (4)ICT環境を整備する テレワーク導入にあたっては、テレワーク用のICT環境を構築する必要になりますので、現状のシステム確認やテレワーク導入に向けてのICT環境整備が必要です。 「テレワーク導入」というCSR テレワークの導入は、多くの人にとって「働き方改革の一環」と認識されていました。それは、「労働力の確保」「生産性の向上」「ワークライフバランスの実現」などの経営課題の解決を目的としていたからです。ですが新型コロナウイルスの出現は、予期せぬ事態への対応策として、テレワークの新たな必要性を浮き彫りにしました。更なる移動の制限とその継続を求められる可能性が高まるなか、企業は「経済活動を継続させる」という社会的責任を果たすべく、テレワークを導入しなければなりません。 テレワーク 働き方改革 成長する組織
HRTech 2020年4月03日 新しい社員の早期戦力化!『オンボーディング』の勧め 日本ではまだまだ馴染みが薄く、あまり導入されていない「オンボーディング」。一方で、欧米では既に当たり前のように様々な企業に導入されています。 今回はそんな「オンボーディング」についてご紹介します。 [目次] オンボーディングとは? 具体的なツール まとめ オンボーディングとは? オンボーディングとは、企業が新しい社員を迎え入れる際に、「Day 1 Readiness デイワンレディネス(=組織の一員として入社1日目から最大のパフォーマンスを発揮できるようにすること)」を意図した「内定から入社後までの一連の受け入れ・定着プロセス」のことを指します。 例えば、新たに採用した社員がすぐに退職してしまったり、入社後なかなか配属先で活躍できないなど、そんな課題をお持ちの人事担当者の方は、オンボーディングの仕組みを構築することで、新しく迎い入れた社員の離職率の改善や早期活躍を促進することができます。 これから入社する人材に対して、伝えなくてはならない情報は意外と数多く存在します。 例えば、契約関連、人事関連、IT関連、などの手続き業務の他にも、企業が大切にしている価値観や方針の伝達、所属チームやメンバーの紹介、業務に必要な知識、オフィス周辺のランチ事情などを事前に共有することで、企業のことをより深く理解できるとともに、入社前から働くイメージを持ってもらうことができます。新しく入社する社員を歓迎し、迎い入れるための準備をしっかりと行うことで、所属する組織へ慣れ親しんでいくことやスムーズに立ち上がっていくことにつながります。 企業により必要となるプログラムは変わるかもしれませんが、小さなつまづきを防ぎ、より前向きな気持で仕事に取り組むために継続的な支援を行うことは、組織の生産性と社員のエンゲージメントを高めることにつながるのではないでしょうか。新しく入社する社員の最初の従業員体験がオンボーディングとなるのですから。 具体的なツール 日本では、入社後に集中してオリエンテーションや研修を行うケースが多いですが、新卒一括採用がなく、毎月のように新たな社員を受け入れている欧米企業では、オンボーディングプロセスを通じて個々の社員の受け入れを行っています。そのため、欧米ではプロセス管理を効率化すべくこの分野におけるツールが数多くリリースされています。 HROnboard https://hronboard.me/ 2002年設立のオーストラリア メルボルンの会社が提供しているツールです。もともとは人事コンサルティングの会社でしたが、サービス提供するうえで使いやすいツールがなかったことから自ら開発し2013年にリリースされました。2016年に100社の企業に導入され、政府やNPO、金融、病院、小売、人材など幅広い業界で利用されています。 Click boarding https://www.clickboarding.com/ 2013年設立のアメリカ ミネアポリスの会社が提供しているツールです。HRに関連する様々なツール(人事情報システム、採用管理システム、給与計算システムなど)との連携が可能です。 オンボーディングのツールは、内定時から入社後の一定期間まで継続したコミュニケーションが行われることや配属される組織やポジションなど、対象者に応じて個々にパーソナライズされていること、人事部門だけではなく現場の組織も関わることなどが特長です。毎月のように社員が入社する企業では、ペーパーレス化や自動化による業務効率化の恩恵も受けられます。内定時に必要となる標準的なタスクやフォームをテンプレート化したり、ダッシュボードや各種レポートでタスクの進捗状況を把握することで、タイムリーなフォローも可能となります。 また、これらのツールは内定時のプロセス管理に利用されるだけでなく、M&Aでの会社統合の際のタスク管理や各種ライフイベント(退職/異動/産休・育休など)のタスク管理にも活用されています。 日本でも労務管理を行うクラウドサービスが普及してきていますが、「オンボーディング」まで行うサービスはまだまだ普及していません。グローバルに事業を展開している企業では利用しているケースもでてきていますので、今後のHRテックのトレンドとして日本の企業でも導入が進んでいくのではないかと思われます。 まとめ 「オンボーディング」のツールについて導入メリットを整理すると 人事担当者のメリット:業務効率化、早期戦力化 内定者のメリット:モチベーションの向上 になります。 入社が決まった内定者の立場に立つと、入社するまでは不安と期待が入り交じった状態にいます。入社日まで特にフォローもなく、放置されていたりすると会社への不信感、モチベーションの低下にも結びつきかねません。一方で、新入社員に対して戦略的にフォローを行うことで入社後のモチベーションやパフォーマンスを最大に上げることができます。 属人的に管理し対応するのではなく、システム導入などを通じたプロセスの標準化や、内定者と迎え入れる企業の双方にとってどのようなコミュニケーションをとることがDay 1 Readinessにつながるのかをしっかりと事前に検討することで、戦略的な「オンボーディング」が実現されます。数年前と比較し、転職者が増えてきている昨今、採用にも多大なコストが発生しています。人材が不足しているとのニュースが多い中、新たに入社する人材の活躍は誰もが望むことです。今後の日本でも「オンボーディング」への理解が浸透し、構築していく企業は増えてくるのではないでしょうか。
ワインの豆知識 2020年3月20日 赤坂のソムリエが勧める修行時代に出会った思い入れのあるカリフォルニアワインとは? 思い入れのあるお気に入りのワイン。決して有名ではなくても、個人にとっては特別な意味をもつワイン。ワイン好きの方ならきっとそんな1本があるのではないでしょうか? 今回は赤坂のソムリエにとって、修行時代に出会い、その美味しさに衝撃を覚えた思い入れのあるワインを紹介してくれました。 アメリカ カリフォルニアワイン TRUCHARD トュルシャード その出会いは数年前。まだソムリエがワインについての知識も少なく、実務をしながら勉強中だった頃。当時勤めていた店舗のグループ店の店長がソムリエに紹介してくれたのがきっかけでした。それは、バックヴィンテージという古い部類に属するカリフォルニアワインでした。(※通常、カリフォルニアのワインはヨーロッパと違い、早飲み文化が強いため、バックヴィンテージのカリフォルニアワインはお目にかかることは滅多にありません。そんな物珍しさも記憶に残っているひとつかもしれません。) 一口のみ、その美味しさに感動を覚えたことを今でも覚えているそうです。 しかし、その後インポーターの都合なのか、ワイナリーの都合なのか、日本への輸入が止まり、そのワインを日本で目にすることがなくなりました。 当然、ソムリエのなかでもそのワインは記憶の片隅に追いやられ、業務をこなすなか、ワインの知識が増えると共に、数々の新しいワインとの出会いに明け暮れる日々になりました。 しかし、数年経ち、とある大きな試飲会で偶然あの時のワインに出会うことができました。瓶のラベルも昔と変わらず、味わいも当時のまま。 「当時の記憶が一気に蘇り、感動と共に、取引をすぐ開始しました。とても嬉しかったことを今でも覚えています。」 そのワインが「TRUCHARD トュルシャード」です。 TRUCHARD トュルシャード: カリフォルニア ナパバレーのワイナリーで製造されているワイン。ぶどう農家が製造するワインで、ぶどうの品質に拘りを感じるワインです。そのぶどうの品質は非常に高く、ナパバレーの有名ワイナリーもこちらから仕入れているそうです。 通常カリフォルニアワインは樽(カフェ・モカ)の雰囲気が強いワインが多いのですが、こちらのワインは食事と楽しむことを意図して作られているため、ワインとしてバランスが良い仕上がりになっています。 価格もナパバレーのワインの割にはリーズナブルで、コストパーフォーマンスの高いワインの1つでもあります。 「まだ駆け出しの頃だったからなのか、本当にあの時はその味に感動しました。私にとってはソムリエを続けるうえでとても大切な思い入れのあるワインです。」 その後機会があり、ワイナリーの方が来日時にお会いすることができたとのこと。 (サイン入りのワイン) 「売ってもいいんですけどね。サインももらったお気に入りのワインなのでなかなか売る気になりません。まだ、現地の農園には行ったことがないのですが、どうしても訪れたい農園のひとつです」 ソムリエとの親睦を深め、思い出のワインを頼んでみるのもワインの楽しみ方のひとつかもしれないですね。 聞き手 赤坂あじる亭 店長/ソムリエ 小巻秀人 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ ワイン居酒屋 赤坂 あじる亭 公式HP:https://celebourg.com/agiletei/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei/ 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。 <今回ご紹介したワイン> ・TRUCHARD (トルシャード) 10,000円 ※季節によりなくなる場合があります。ご了承ください。 ※グラスで飲みたい場合も対応可能です。ソムリエにご相談ください。 コスパの良いワイン ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2020年3月10日 【世界のワイン】ソムリエが勧めるこれから注目のワシントン・オレゴンのワインをご紹介 アメリカのワインといえばまっさきに思いつくのがカリフォルニア。アメリカのワインの実に90%以上の生産量を誇り、このサイトでも何度もご紹介しています。 しかし、アメリカのワインはカリフォルニアだけではありません。 これからのエリアとしてにわかに注目を浴びだしているのがワシントン・オレゴンです。今回はそんなワシントン・オレゴンのワインをご紹介します。 ワイン生産地としてのワシントン州・オレゴン州とは? ワシントン州・オレゴン州はアメリカの太平洋側、カナダとカリフォルニアの間にある州です。 ワシントン州のワイン生産エリアは内陸側の山のエリアにあります。海からの風が山で遮られるため、北側でもそこまで気温は低くなりません。しかし、年間を通して寒暖の差が大きく、それらがブドウの味にも影響を及ぼしています。味わいはフランスのボルドー地方と似ており、じっくりと熟したブドウからワインが作られることから、タンニンがあり濃いのが特徴です。品種はカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーが中心になります。 一方、オレゴン州はワインに詳しい人ならすぐ思い浮かぶほどピノ・ノワールが有名です。海側にオレゴンのワイン生産エリアの90%があり、海風の影響による冷涼な気候から繊細で冷涼感のあるピノ・ノワールがつくられるのが特徴です。オレゴンはまだまだワイン業界の中では未開拓のエリアですが、そのワインに適した気候からワイン生産者のあいだでは密かに注目を浴びてきています。ウィラメット・ヴァレーと呼ばれるオレゴン州のワイン生産エリアには、ブルゴーニュのワイナリーやカリフォルニアの有名なワイナリーなども進出してきており、今後目の離せないエリアのひとつです。 ワシントン・オレゴンのワイン紹介 ワシントン:【赤ワイン】WHISPERING TREE ワシントンのワインの魅力はなんといっても、価格が安いことです。WHISPERING TREEもその品質と比べると、とてもお得なワインです。カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーがあり、どちらもワシントンのワインらしいタンニンと濃い味わいを楽しめます。 オレゴン:【白ワイン】PINOT GRIS (ピノ・グリ) ブドウ品種ピノ・グリの白ワインです。ドイツ出身のワイナリー Chateau Bianca が生産しています。ドイツは冷涼なエリアが多く、ワインも冷涼感を感じるワインが多いのですが、ドイツ出身のワイナリーがオレゴンを選択して進出してきていることに、オレゴンの冷涼な気候がいかにワイン作りに適しているのかということを物語っている気がします。 こちらのワインはVAN DUZER CORRIDOR (ヴァン ドゥー ザー コリドー 風の通り道)というエリアで作られています。VAN DUZER CORRIDOR はウィラメット・ヴァレーの中にあり、2018年にAVA(AMERIAN VITICULTURAL AREA アメリカ政府公認のブドウ栽培地域)に認定されたばかり。現在最も注目のエリアで作られているワインです。 キャンペーン実施中!! オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会が実施している「By the Glass キャンペーン」にあじる亭アネッソは参加しています。それに伴い、スタンプラリーキャンペーンを2020年5月中旬まで実施していますので、この機会にぜひワシントン・オレゴンワインをお楽しみください! 聞き手 赤坂あじる亭Annesso 店長/ソムリエ 野村美紀子 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ 赤坂 あじる亭 Annesso 公式HP:https://celebourg.com/agiletei-annesso/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei.branche/ こだわり料理とソムリエが厳選したワインをバルスタイルでお楽しみ頂けます。 なるべく面白い国のワイン飲んでもらえるようにとソムリエが様々な国のワインを準備。現在、26カ国超えるワインを楽しむことができます。 ・WHISPERING TREE Glass 750円 Bottle 4,500円 ・PINOT GRIS (ピノ・グリ) Glass 1,000円 Bottle 6,500円 ※季節により、在庫や料金に変更がある場合があります。ご了承ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2020年2月21日 ソムリエもそのコスパに感動したアメリカ・フランスの赤ワインをご紹介【コスパの良いワインシリーズ】 ソムリエ自身も見つけると嬉しくなるコスパの良いワイン。好評頂いている本シリーズにて、今回はソムリエが試飲した時に驚きとともに感動すらしたアメリカとフランスの赤ワインをご紹介します。どちらも有名なオーナーが製造している本当に美味しいワインです。 【赤ワイン Adulation(アデュレーション)】 ブドウ品種ピノ・ノワール100%から作られるカリフォルニアの赤ワインです。なんと、以前コスパの良いワインとして紹介した「CA’ MOMI 」のオーナーが手掛けているワインとのこと。ワイン作りに妥協なく、製造されているため、味も保証されていること間違いなしです。 ピノ・ノワールはブドウがそもそも繊細で栽培が難しく管理工数がかかるため、ワインの価格も高くなる傾向があります。しかし、こちらのワインは価格もリーズナブルで、味わいもしっかりしているため、とてもお勧めとのことです。その味わいはまさにカリフォルニアワインという感じで、リッチでしっかりしておりタンニンが少なくワイン初心者でも楽しめる味わいになっています。 合わせる料理としては、バターが効いたきのこのクリームソース系やブラウンソース系のポークソテーがお勧めです。牛肉だと少し味が強すぎてワインの味も消してしまうので、豚肉がお勧めとのことでした。 【赤ワイン】COTES DU RHONE VILLAGE ROUGE PLAN DE DIEU(コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ルージュ・プラン・ド・デュー) 南フランスに位置するローヌ地方の赤ワインです。ブドウ品種はローヌ地方では有名なグルナッシュとシラーのブレンドから作られています。 こちらのワインはFERRATON PERE & FILS ワイナリーでつくられています。ローヌで一番有名といっても過言ではないワイナリーM・シャプティエ(点字のワインとしても有名なワイナリー 参考記事:【ワインの紹介】点字がラベルに施されたワイン M・シャプティエ 〜視覚に障害を持つ方々を含めたすべてのワイン愛好家へ〜)のオーナーが、「大きくなり過ぎたワイナリーでは自分の思いを伝えるワインが作りづらい!」と、自分の好きなワインを作るために別ブランドとして立ち上げたのがこちらのワイナリーです。 その味わいはさすがのクオリティ。濃厚でスパイシーな風味が特徴で、赤ワインらしく牛肉の料理にピッタリのワインです。 日々沢山のワインをみているソムリエが勧めるこれらのワイン。ソムリエからは「今回の2本は抜群にコスパがいい」とのコメントをもらっています。 「同金額のワインがなくなり、新しいワインを探していたところ、こちらのワインに出会いました。試飲した結果、味わいに感動して即仕入れを決意したのですが、お店でも飛ぶように売れています。」 みなさまも、ぜひお試しください! 聞き手 赤坂あじる亭 店長/ソムリエ 小巻秀人 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ ワイン居酒屋 赤坂 あじる亭 公式HP:https://celebourg.com/agiletei/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei/ 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。 <今回ご紹介したワイン> ・Adulation(アデュレーション) 5,500円 ・COTES DU RHONE VILLAGE ROUGE PLAN DE DIEU(コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ルージュ・プラン・ド・デュー) 5,500円 ※季節によりなくなる場合があります。ご了承ください。 ※グラスで飲みたい場合も対応可能です。ソムリエにご相談ください。 コスパの良いワイン ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2020年2月11日 【世界のワイン】冬に飲みたい!アルプスに囲まれたスイスのワインをご紹介(バレンタインの贈り物にも使えるワイン!) アルプスに囲まれた美しい国スイス。中央ヨーロッパに位置する自然の多いこの国でもワインは親しまれています。 2013年の世界ソムリエコンクールでスイスのソムリエが優勝したこともあり、スイスのワインは徐々に注目され始めてきました。しかし、国内消費が90%という事情もあり、輸入量も多くはないため、日本人にはまだまだ馴染みがないというのが現状です。しかし、寒い気候で作られるスイスのワインは冬にピッタリとのこと。そんなスイスのワインを今回ソムリエが紹介してくれました。 【白ワイン】ファンダン レゼルヴ・デ・ザドミニストラテュー ワインの名称にも含まれているFENDANT(ファンダン)はスイスのヴァレ地方で作られる白ワインの総称のことをいいます。 ブドウ品種はシャスラ。白ワインでも重くてコクがある感じが特徴のワインです。 コクがある白ワインといえば樽が効いているシャルドネを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。「シャルドネ以外でコクのある白ワインはないの?」とお客様より要望を頂くと、ソムリエはよくこちらのワインをお勧めしているとのことです。 外観もおしゃれで、キャップやエチケットにハートのマークが記されているのも特徴です。 【白ワイン】 パネケス もうひとつ、スイスのワインではないのですが、スイスの国境付近フランスのジュラ地方のワインをご紹介します。 ブドウ品種サヴァニャンから作られる白ワインです。ヴァン・ジョーヌと呼ばれる黄色いワインで、製造行程において産膜酵母と呼ばれる皮膜が形成される酸化熟成方法で作られます。シェリーのような雰囲気が特徴的なこのワイン。通常のワインと比較するととても癖のあるワインとのことで、好きな人と嫌いな人で大きく分かれるそうです。 寒いエリア独特のワインとしても知られており、熟成されたコンテチーズやラクレットチーズとの相性がとても良いとのこと。食後やバー利用で飲むのに適したワインとのことでした。 今回はスイスとスイス国境近くのフランスのワインを紹介しました。 ハートのマークが可愛らしい「ファンダン レゼルヴ・デ・ザドミニストラテュー」はバレンタインの贈り物としても使えそうなワインです。チョコレートにも少し飽きてきていましたらば、今年のバレンタインにはワインとチーズなんかを贈ってみても面白いかもしれないですよ。 聞き手 赤坂あじる亭Annesso 店長/ソムリエ 野村美紀子 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ 赤坂 あじる亭 Annesso 公式HP:https://celebourg.com/agiletei-annesso/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei.branche/ こだわり料理とソムリエが厳選したワインをバルスタイルでお楽しみ頂けます。 なるべく面白い国のワイン飲んでもらえるようにとソムリエが様々な国のワインを準備。現在、26カ国超えるワインを楽しむことができます。 ・ファンダン レゼルヴ・デ・ザドミニストラテュー Glass 1,200円 Bottle 7,500円 ・パネケス Glass 1,200円(※ハーフグラス 600円もご用意可能です) ※季節により、在庫や料金に変更がある場合があります。ご了承ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介