ワインの豆知識 2020年1月24日 カリフォルニアワイン好きなら誰でも知っている!歴史ある有名なカリフォルニアワインをご紹介! オーパスワン、ナパ・バレー、ロバート・モンダヴィ・・・カリフォルニアワインを語るうえで忘れてはならないキーワードがいくつかありますが、今回は歴史もあり、カリフォルニアワイン好きなら誰でも知っている有名なワインをソムリエが紹介してくれました。 【白ワイン】 FROG’S LEAP(フロッグス・リープ) ワインの歴史における「パリスの審判」という事件をご存知でしょうか?アメリカ独立200年を祝う1976年に、フランスとアメリカのワインを比較するという企画のイベントがありました。そこで、当時権威のあるフランスのワインに対してアメリカワインがブランドテイスティングで勝利するという大きな事件がありました。この事件をきっかけに「フランス以外でも優れたワインを作ることができる」ということになり、ワイン業界は世界的な競争に突入していきます。 そのとき優勝したアメリカワイン「スタッグス・リープ」を文字ってつくられたのが、こちらの「FROG’S LEAP(フロッグス・リープ)」。農薬を極力使わず、有機農法にこだわる中では大規模で有名なワイナリーです。爽やかな酸が特徴のこちらの白ワインは夏場に特にお勧めのワインです。 【赤ワイン】 TURLEY(ターリー) FROG’S LEAPのワイナリーの創業メンバーのひとりが創設したワイナリーで作られるワインです。ワインの方向性の違いから新たに自分で創設したということもあり、その味わいはFROG’S LEAPとは真逆で濃厚な味わいが特徴になっています。こちらのブドウ品種はジンファンデルから作られていますが、「ジンファンデルならTURELY」と言い切る人もいるくらい、ファンも多いワインです。 畑をカリフォルニア全域に持っているこちらのワイナリーは様々な種類のワインを製造しているのも一つの特徴です。しかし、1種類あたりの生産量は少なく、希少性も高いワインです。 BV(Beaulieu Vvineyard ボーリュー・ヴィンヤード) 創業1900年、100年を超える由緒正しき、歴史あるワイナリー「ボーリュー・ヴィンヤード」。なんと、1920年から1933年13年間の禁酒法時代にもカリフォルニアでワイン製造を許された数少ないワイナリーの1つです。 禁酒法撤廃後、ワインメイキングを行ったのは、現在まで続くBVの礎をつくったアンドレ・チェリチェフ氏。アンドレ・チェリチェフ氏は知る人ぞ知る著名な栽培家・醸造家。カリフォルニアワインの父とも呼ばれるロバート・モンダヴィ氏にとっても師匠のような存在とのことです。 その味わいは、濃い中にもまろやかさを感じる味わいに仕上がっています。ここ数年は日本への輸入量が少なかったそうで、最近のワイン好きの方は知らない人もいるかもしれないですが、往年のワイン好きにはファンの方が多いワインです。 今回ご紹介したワインはカリフォルニアワイン愛好家の間では有名なワインです。ワインリストからこちらを頼んでいる人はきっとカリフォルニアワインが好きな方。そんな方々と会話が弾むこと間違いなしのこれらのワインは知っておいて損はありません。ぜひ機会がありましたらば、お試しくださいませ。 聞き手 赤坂あじる亭 店長/ソムリエ 小巻秀人 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ ワイン居酒屋 赤坂 あじる亭 公式HP:https://celebourg.com/agiletei/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei/ 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。 <今回ご紹介したワイン> ・FROG’S LEAP(フロッグス・リープ)8,500円 ・TURLEY(ターリー)9,500円 ・BV(Beaulieu Vvineyard ボーリュー・ヴィンヤード)12,000円 ※季節によりなくなる場合があります。ご了承ください。 ※グラスで飲みたい場合も対応可能です。ソムリエにご相談ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2020年1月19日 【世界のワイン】和食との相性抜群!オーストリアのワインをご紹介 オーストリアは中央ヨーロッパに位置する人口約900万人のドイツ語圏の国です。冷涼な地域で気候の特性がワインにも現れており、冷涼感を感じ爽やかで透明感のあるワインが多くなっています。そんなオーストリアワイン、実は和食との相性がいいとのこと。今回は赤坂のソムリエが厳選した3つのオーストリアワインを紹介してくれました。 【白ワイン】 TONI ブドウ品種グリューナー・ヴェルトリーナーから作られる白ワインです。しゃきっと切れがあり酸がシャープで辛口、スッキリとした白ワインが飲みたいときにはもってこいのワインです。辛口の日本酒のような感覚で楽しめるワインなので、おせちやお刺身とも相性がいい白ワインです。 グリューナー・ヴェルトリーナーは、日本食とも合うオーストリアの土着品種、覚えておいて損はないブドウ品種です。 【赤ワイン】ブラウフレンキッシュ ブドウ品種ブラウフレンキッシュから作られる赤ワインです。オーストリアのワインらしく、タンニンが豊富に感じやすいにも関わらず、スッキリとした冷涼感が特徴のワインです。 冷涼な地域のブドウは過熟しにくいため、糖度がそこまで高くならないため、さっぱりした味わいになります。冷やし気味で飲むと美味しく楽しめ、こちらのワインはおせちや黒豆などのお正月料理にもピッタリのワインです。また、やさしいスパイスの香りもするため、旨味系のスパイス料理とも相性抜群です。 【赤ワイン】 ハインリッヒ 複数のブドウ品種ブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト、ザンクトローレントから作られる赤ワインです。全て北のエリアの黒ブドウ品種で、絶妙にブレンドされており、オーストリアワインの冷涼感と共に複雑な味わいが楽しめるワインです。複雑な味わいは、複数食材の料理にぴったりで、お正月にはお煮しめなどの和食にもぴったりのワインです。 最後にちょっとしたオーストリアワインのTipsを。 オーストリアワインは国旗と同じマークがワインの上部キャップシールに記載されています。 厳正な審査管理を通過しないとこちらのマークを記載することはできず、複雑で厳しい品質管理がされている証拠でもあります。ドイツ語なのでドイツワインとも混同されやすい部分がありますが、こちらのマークがあるかないかで見分けることができます。 冒頭でも紹介しましたが、オーストリアのワインはスッキリとした冷涼感が特徴です。「正月疲れした肝臓にも優しく、和食にもよく合うオーストリアワインは日本のレストランでも重要視され、今後より一層人気になっていくのではないか」とのことでした。 オーストリアワイン、今後注目ですね! 聞き手 赤坂あじる亭Annesso 店長/ソムリエ 野村美紀子 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ 赤坂 あじる亭 Annesso 公式HP:https://celebourg.com/agiletei-annesso/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei.branche/ こだわり料理とソムリエが厳選したワインをバルスタイルでお楽しみ頂けます。 なるべく面白い国のワイン飲んでもらえるようにとソムリエが様々な国のワインを準備。現在、26カ国超えるワインを楽しむことができます。 ・TONI Glass 900円 Bottle 5,400円 ・ブラウフレンキッシュ Glass 950円 Bottle 5,700円 ・ハインリッヒ Glass 1,000円 Bottle 6,000円 ※季節により、在庫や料金に変更がある場合があります。ご了承ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインで対談 2020年1月14日 HRテクノロジーを活用するために求められる日本企業の取組みとは – ウイングアーク1st民岡良さん × セレブレイン 関 伸恭【後編】 セレブレインのコンサルタントとゲストが、ワインと料理を楽しみながら人事について本音で語り合う対談企画。第12回ゲストは、ウイングアーク1st株式会社 営業・カスタマーサクセス本部 人事ソリューション・エヴァンジェリストの民岡良さん。HRテクノロジーの最先端のトレンドや活用をすすめる上で求められる企業の取組みについて伺います。聞き手はセレブレイン パートナーHR Techコンサルティング事業担当・関 伸恭が務めます。 第12回ゲスト:民岡 良さん略歴 ウイングアーク1st株式会社 人事ソリューション・エヴァンジェリスト。日本オラクル、SAPジャパン、日本IBMを経て2018年10月より現職。HRテクノロジー・コンソーシアムの理事、および日本CHRO協会のアドバイザーも務める。著書に『HRテクノロジーで人事が変わる』(2018年 労務行政、共著)がある。 広範囲な仕事を請け負うジェネラリストにこそジョブ定義が必要 関:SAPジャパンを離れた後は、日本IBMに入社されましたよね。 民岡:2016年でしたね。日本IBMに入社したことは自分のキャリアとしても大きな意味がありました。日本IBMはどの世代にも知名度が高く、信頼されています。私もIBMの冠があったおかげで、多くのキャリアを積むことができました。 関:2016年というと、ちょうどWatsonなどが発売され、AIに関する取組みが盛り上がりはじめてきた頃ですね。 民岡:そうですね。ただ、強調しておきたいことがあります。確かに日本IBMではAIを活用した変革をいち早く推進してはいましたが、AIなどのテクノロジーの導入を単に行うだけではなく、その下支えもしっかり行っていたのがIBMの価値だったと思います。 関:下支えというと? 民岡:たとえば私が日本企業に対して啓蒙しているジョブ定義やスキル・コンピテンシー定義をどういう粒度で行うのか、HRテクノロジーの活用のためにはそれらの定義が必要不可欠であり、どのような部分で活用していくべきか。そういう考え方の部分もIBMではしっかりと研究されていました。 関:たしかにIBMは技術力もありますが、アカデミックな取組みも進んでいますよね。 民岡:はい。人事系専門の研究所がありまして、基礎研究もかなりやっていますし、論文も数多く発表しています。業界ごとのジョブ定義集なんかも製品として持っていました。 関:日本もジョブ型人事に変えないといけないと思っている人は増えていると思います。 民岡:ええ。ですが、増え方が遅いです。「うちは専門職ではなくジェネラリストの集まりだからジョブ定義はいらない」といわれることもあります。しかし、そうではないと私は思います。ジェネラリストのほうがむしろ広範囲な仕事を請け負っているわけですから、しっかりと仕事の定義を行っていかないといけないんですよ。 関:むしろ逆ですよね。範囲が広いジェネラリストこそジョブ定義が必要であるはずです。 民岡:そうなんです。定義できないのではなく、定義しようとしていないだけなんです。また、「ベンチャーだから全員の仕事に目が届く。だからジョブ定義はいらない」という声もあります。それも違います。最初だからこそジョブ定義をしっかりしておくことが大事なんです。人や仕事が増えたとき、そのジョブ定義をベースに積み上げていくわけですから。 関:アメリカのスタートアップのアプローチと同じですね。 民岡:何でもアメリカが正しいわけではありませんが、これについては見習うべきだと思いますね。仕事が見えているといっても、見ている人のバイアスがかかっています。企業の大小を問わず、ジョブ定義は必要なものだと思います。 日本企業の人事は4つのパターンに類型化できる 関:おっしゃる通りです。ただ、日本では従来からある職能型の人事に基づく考え方がとても根強く残っていますので、いきなりジョブ型人事と言われても変われない企業も多いのではないかと思います。変化するためにはどうすればいいのでしょう。 民岡:それを考えるとき、私は日本企業の人事担当者の方を4類型に分類して考えることにしています。まず、第1類型は「無知な人」です。カーナビには地図が必要であるのと同じように、HRテクノロジーを活用していくためにはジョブ定義が必要だということを知らない人々です。この第1類型の方々は知らないだけなので、必要性についてしっかり説明すると素直に学び、気づくことができます。 関:その必要性に気づくことができれば、変化していくことができそうですね。 民岡:次に第2類型です。この第2類型の方々は、昔から日本で人事業務に従事してきた方々で、現在の状況も分かっている頭が良い人たちです。ですが、過去に「コンピテンシー」が流行ったけれど、結局うまく根付かなかった経験を持っているので、「コンピテンシー」の要素の積み上げであるジョブ定義については消極的です。 関:知っているだけに踏み出せないのですね。 民岡:「日本には合わない」と未だに思っているんですよ。過去の体験にとらわれてしまうんです。ちょっと話はそれますが、そういう点でも御社の高橋さんはすごいんですよ。あれだけのキャリアと成功体験をお持ちなのに、今でも新しい考え方をどんどん取り入れて進んでおられますよね。そんな人はほとんどいないんですよ。 関:確かに新しい考えを取り入れることに対する抵抗感をあまり感じさせないですね。 小巻/店長:メインのお料理をお持ちしました。『カナダ産牛ハラミのステーキ』です。ベリーソースでどうぞ。 民岡:おお! 美味しそうな赤身ですね! 柔らかい! スパイスも利いていていくらでも食べられそうです。 関:本当ですね。ジューシーで旨味があります。これぞ肉! という感じです。 小巻/店長:こちらに合わせるのはオリジナルブレンドティーと、イタリア・ピエモンテを代表するバローロです。ネッビオーロという品種で作られており、“ワインの王”とも称されます。 関:なんだかすごそうですね。……お! これはたしかに合いますね! ベリーソースの果実味と絶妙にマリアージュします。 民岡:どれも美味しいお料理ばかりで最高です! これからの人事に必要とされるのは、社員一人ひとりに寄り添うこと 関:楽しんでいただけてよかったです。お話を戻すと……次は第3類型ですね。 民岡:私はこの第3類型が一番やっかいだと考えています。 関:どんな方々でしょうか。 民岡:第2類型と基本的には同じバックグラウンドを持っているのですが、違いはHRテクノロジーの活用ためにはジョブ定義が必要だということまでをも深く理解しています。それでも、あえてジョブ定義が浸透しないように止めている方々がいるのです。 関:なぜそんなことを? 民岡:利害がからんでいたり、「逃げ切りたい」と思っていたりするからです。変革とは火中の栗を拾うこと。もう少しで引退だから、それまでは変化などせず今のままでいきたいわけです。ましてや、これまでの発言や考え方を撤回するわけにもいかない。しかも、第3類型の方々にはインフルエンサーも多いから影響力もあり非常にたちが悪いです。 関:どのように捉えればよいのでしょうか。 民岡:講演で私がよく言って笑いをとっているのが、「もう隠居してもらうしかない」ということです(笑)。すべてを理解しているだけに、今さら「学び直し」という路線はないわけですからね。でも、本当にそれくらいやっかいなんですよ。 関:変化のきっかけがほしいですね。 民岡:そこで期待したいのが、最後の第4類型です。これは、営業やマーケティングのように人事とはまったく異なる部門から人事を改革するために来た人たちのことです。たいてい30代後半~40代前半くらいの優秀な人材が抜擢されることが多いですね。 関:ただ、その人たちが来ても、第2類型や第3類型の方々が人事部門にもいたりするわけですよね。 民岡:そこがネックです。第4類型の方はたいてい課長クラスとして入ることが多く、その上人事部長は第2類型や第3類型であることが珍しくありません。その場合には、上司をうまく転がして組織を変革していく能力が問われます。 関:なかなか難しそうですね。 民岡:これまで日本では、労務中心の旧来型人事の考え方でもうまくいっていました。それがついに機能しなくなってきたのが今だと思っています。なぜかというと、世代が替わってきたからです。 関:世代ですか。 民岡:仮に10段階評価で30くらいつくような突出した優秀な人材でも、これまでの日本の人事ではルールで定められた10段階の枠に収められてきたわけです。それでも我慢していたのが我々くらいまでの世代です。ところが今の若い世代は、それを我慢しなくなってきました。これはとてもまっとうなことだと思います。 関:ジョブ定義以外で人事が変わるべき点はありますか。 民岡:限界はありますが、究極的には社員一人ひとりに寄り添うべきだと思います。たとえば満員電車で出勤したくないのなら、遅い時間の出社を認めてやればいい。ちなみにこれは実際に私が社会人2年目のころから勝手に実践してきたことです(笑)。20年以上の時を経て、今では当たり前の考えになりつつありますよね。それでパフォーマンスが上がるならその方が良いでしょう。それをやらずに、「昔からの決まり事だからこれからもそう」だというのは怠慢です。運動部で下級生には練習時間中終始水を飲ませないのと同じくらい時代錯誤なことだと思います。 関:従業員のことをどれだけ考えられるかということですね。 民岡:いわゆる従業員体験(Employee Experience)の考え方ですね。今の時代、従業員は企業からすればお客様なんです。採用活動では応募者に企業を売り込んで買ってもらう、つまり働きたいと思ってもらうことが今後は大事になります。 関:これからの人事にはマーケティング思考が必要だと言われますからね。 民岡:ええ。そういう考え方が主流になってきたというのは、とても良いことです。もう10年以上前から提唱してきた私としては、ようやく変化する時代の入り口に来たなという印象です。 関:本日はとても興味深いお話をありがとうございました! 民岡:こちらこそ、とても美味しいお料理と楽しい時間をありがとうございました! 今回のお店 あじる亭 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。 編集後記 ライター・カメラマンの山田井です。 生粋の人事畑ではなく、多彩なキャリアをお持ちの民岡さんならではの視点はとても刺激的。昨今の人事が抱える課題に一石を投じるお話が伺えました。 また、あじる亭の季節の食材を取り入れたお料理とワインペアリングも絶品。どれも実際にためしていただきたい組み合わせですが、個人的には『カナダ産牛ハラミのステーキ』とバローロがベストマッチ! とろけるようなマリアージュはぜひ多くの方に体験していただきたいです。
ワインで対談 2020年1月08日 HRテクノロジーを活用するために求められる日本企業の取組みとは – ウイングアーク1st民岡良さん × セレブレイン 関 伸恭【前編】 セレブレインのコンサルタントとゲストが、ワインと料理を楽しみながら人事について本音で語り合う対談企画。第12回ゲストは、ウイングアーク1st株式会社 営業・カスタマーサクセス本部 人事ソリューション・エヴァンジェリストの民岡良さん。HRテクノロジーの最先端のトレンドや活用をすすめる上で求められる企業の取組みについて伺います。聞き手はセレブレイン パートナーHR Techコンサルティング事業担当・関 伸恭が務めます。 第12回ゲスト:民岡 良さん略歴 ウイングアーク1st株式会社 人事ソリューション・エヴァンジェリスト。日本オラクル、SAPジャパン、日本IBMを経て2018年10月より現職。HRテクノロジー・コンソーシアムの理事、および日本CHRO協会のアドバイザーも務める。著書に『HRテクノロジーで人事が変わる』(2018年 労務行政、共著)がある。 思わぬ出会いがオラクル入社の決め手に 関:民岡さん、あじる亭にようこそ! 今回は日本の人事に求められるデータ活用のあり方や、HRテクノロジー活用を効果的に進めていく上で前提となってくる考え方を伺いたいと思います。でも、かしこまった対談ではありませんから、飲みながらお話しましょう(笑)。まずはクレマン・ド・ブルゴーニュで乾杯! 民岡:乾杯!といきたいところなのですが、実は私、お酒が飲めないんです。でも、美味しいものは大好きなので今日はとても楽しみにしています! 関:美味しいワインを一緒に味わえないのは残念です。でも、大丈夫です。あじる亭ではお酒をお飲みにならない方向けのドリンクもしっかりありますし、料理はもちろん美味しいです。今日はぜひ楽しんでください。 民岡:こちらのあじる亭は御社のグループ会社なんですよね? 関:ええ。人事コンサルティング会社が飲食店も経営するというのは珍しいとよくいわれます。お店ができた経緯については店長の小巻さん、お願いいたします。 小巻/店長:もともとはセレブレインの副社長である高橋が大のワイン好きだったことが始まりです。お客様との会食や会社関連の食事で使えるお店がほしいと考えた高橋が、2001年にセレブールというお店を開業しました。そこから店舗を増やし、現在は赤坂に系列店が4店舗ございます。あじる亭もその一つです。ちなみにあじる亭という言葉はIT用語の「アジャイル」から来ています。 民岡:そうだったんですね! アジャイルとはユニークです。 関:民岡さんは弊社の高橋とも以前からお付き合いがありますよね。 民岡:ええ。今回の対談のお話をセレブレインさんからいただいたとき、これはもう絶対に高橋敦子(セレブレイン代表取締役副社長)さんと私の関わりについてお話しなければ! と意気込んできたんです。 関:そんなにですか!? 民岡:だって、私がIT業界に入れたのは100%高橋さんのおかげですからね! 関:そういえば民岡さんは、高橋が採用の責任者を務めていた頃の日本オラクルに新卒で入社されていますよね。 民岡:ええ。当時、私はITの経験もなく、オラクルがどんな会社なのかもよく知りませんでした。ただ、何か凄そうだぞと思ってエントリーしたんです。ところが、なかなか話が進まず、しびれを切らして高橋さんに直接どうなっているのか伺ったのです。 関:それはすごい行動力ですね! 民岡:それで、高橋さんに「IT未経験だけど誰よりも熱意はあります!」ということを伝えました。そうしたら気に入っていただけて、それからすぐ速達で採用の通知が来たんです。 関:そうだったんですね。それはなかなかユニークなエピソードですね(笑)。 民岡:そんな対応をしていただいたので、オラクルという会社はすごい! とますます心酔しました。後から知った言葉ですが、私にとってオラクル、そして高橋さんとの出会いはまさに「セレンディピティ(予期せぬ幸運との出会いや発見)」だったんです。 関:民岡さんは今でこそ日本のHRテクノロジーの第一人者として活躍されていますが、キャリアの始まりはむしろ情緒的なお話からだったのですね。 民岡:そうなんです。誤解されがちですが、私は何もかもがテクノロジーでどうにかなるとは思っていません。テクノロジーでどうにもならない部分もあります。それはきちんと人間が判断したり、実施することが必要です。その上で、これまで勘やこれまでの経験などに過度に頼り切っていた部分をテクノロジーで補っていくべきだと思っています。高橋さんとの出会いは幸運なキャリアのスタートでした。あのとき感じたセレンディピティを出来るだけ多くの方々に経験して頂きたい、そのためにはテクノロジーをうまく活用すると実現性が高まるのである、というちょっと変わった考えをもって仕事をしています。 関:なるほど。ちょうどここで最初のお料理が来たようです。 高いモチベーションを持って入社した日本オラクルを4年で辞めた理由 小巻/店長:まず召し上がっていただきたいのは『渋谷チーズスタンドモッツァレラとイチジク』です。渋谷にあるチーズ専門店・チーズスタンドさんのチーズを旬のイチジクとあわせてどうぞ。 民岡:チーズスタンド、知っていますよ! チーズに関してはチーズプロフェッショナルの資格を取ろうかと思っているくらい大好きなんです。 関:えっ、そうなんですか! 民岡さん、本当に美味しいものがお好きなんですね。 民岡:それはもう大好きです。私はランチ一食にだって全力で取り組んでいますからね!(笑) 関:すばらしいですね! 民岡:……うん、とても美味しいですね。見た目も色鮮やかで楽しく、贅沢な味わいです。さすがチーズスタンドのモッツァレラ。濃厚でイチジクとも相性抜群です。 関:季節によってフルーツは変わるので、一年を通して楽しみたい一皿ですね。……さて、お話に戻りまして、民岡さんはその後、日本オラクルを辞めてSAPジャパン、そして日本IBMというキャリアを歩まれています。そのあたりについても伺えますか。 民岡:ええ。先ほどお話したように、熱い想いをもって入社した日本オラクルですが、実は4年くらいであっさり辞めてしまうんです。 関:え、それはまたどうして……。 民岡:おかしいですよね。すごく高いモチベーションをもって入社したのに、やりたい仕事がなくなって辞めてしまったんです。いや正確には、浅はかにも「社内にはやりたい仕事がない」と勘違いして辞めたんですね。要するに「適職」とのマッチングの問題だったと思っています。当時の私の状況こそが、今でも考えるべき人事の課題なんだと思います。 関:モチベーションだけではダメだと。 民岡:そうです。モチベーションやエンゲージメントといった「気持ち」の部分の要素があった上で、さらにそこに適した仕事が与えられることが大事です。「気持ち」と適切なジョブのマッチングの両方が必要なんです。 関:確かに所属している会社自体はいろいろな事業をやっているし、職種だってたくさんある。だけど、自分がやりたい仕事に就けているとは必ずしも限らない。そうなると社内で仕事を変えるのではなく転職しようとなりがちです。 SAPジャパンでHCMシステムに出会い、HRテクノロジーに目覚める 民岡:そんなわけで日本オラクルを辞めたのですが、実はその後少しブランクがありまして、福岡に移住したりお遍路をしたりしていたんですよ(笑)。 関:えっ! 相変わらず行動力がすごいですね。 民岡:充電期間にしかできないことをやろうと思いまして。結局、福岡には7年いて、ロースクールに通ったりもしたのですが、最終的に今後のキャリアを考えて東京に戻り、SAPジャパンに入社しました。そこで出会ったのが、社員のスキルを可視化して、個人の特性とジョブをマッチングするHCM(人事管理)システムです。そこで初めて、自分がオラクルを辞めてしまった理由が“ジョブとのマッチングがうまくいかなかったから”だと分かったんです。それが私にとってのHRテクノロジーとの出会いであり、ターニングポイントでしたね。 関:いつ頃のことですか? 民岡:2008年くらいですね。 関:それは早いですね! HRテクノロジーという言葉が盛り上がる前です。 民岡:そう。だからは当時の外資系企業のHCMの考え方は、まだ日本企業にはなかなか受け入れられないものでした。でも私はこのシステム(の思想)こそがこれからの日本の人事に必要だと考えました。 小巻/店長:続いてのお料理をお持ちしました。『静岡県産ジャンボマッシュルーム“ポットベラ”フリット』です。 民岡:これ、マッシュルームですか! 大きいですね。 小巻/店長:直径が8~10cmもあるマッシュルームです。もともとヨーロッパで育てられていましたが、それを日本でも栽培できるようにされた方がいまして、そちらからいただきました。 関:やはり秋はきのこですね! 小巻/店長:そんなきのこに合わせていただきたい飲み物は、まずオーストリア産の無農薬りんごを使ったジュースです。ワインも最近は亜硫酸の添加を減らしたナチュラルなものが増えていますが、当店ではジュースにもこだわっています。 民岡:これは嬉しいですね! 爽やかな甘さがきのこの香りやフリットの香ばしさとマッチします。 小巻/店長:ワインはカリフォルニア、ソノマのシャルドネ『アーサー・セラーズ』をご用意しました。実は日本人の桃井隆宏さんという方がお作りになっているワインなんです。 関:うん、柑橘や洋梨のようなアロマがあり、樽も上品ですね。とても高品質なシャルドネです。フリットとも当然、最高に合います! 小巻/店長:ぜひ先ほどの『渋谷チーズスタンドモッツァレラとイチジク』とも合わせてみてください。 関:これもいいですね! いろいろな合わせ方を楽しめます。 前編ではオラクルから始まった民岡さんの波乱万丈なキャリアと、HRテクノロジーとの出会いについて伺いました。後編ではIBMでのご経験と、現在の人事制度の課題と解決策について伺います。 今回のお店 あじる亭 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。
ワインの豆知識 2019年12月25日 高級ワインだけじゃない!お手頃で美味しいフランスワインをご紹介【コスパの良いワインシリーズ】 フランスワインといえば、ボルドーやブルゴーニュ地方が有名です。一般的にフランスのワインはブランド化されていることが多く、相対的に高級なワインのイメージがあります。しかし、フランスのワインが全て高級かといえばそうではありません。そこまで有名ではなくても、美味しく高品質なワインを生産するワインの産地が多々あります。 今回、赤坂のソムリエが「CA’ MOMI 」、「J.LOHR 」に続き、フランス産のコスパの良いワインを紹介してくれました。 【スパークリング】ルフェーヴル・ルモンテ フランスの東部に位置するジュラ地方で作られているスパークリングワインです。ブドウ品種はシャルドネを使用。特徴としてはイタリアのシャルドネを輸送して使用している点です。製造工程はシャンパーニュと同じため、味わいもシャンパーニュに近く、なおかつ甘みと柔らかさを感じられる仕上がりになっています。 ラベルには白ブドウ100%保証の証、『BLANC DE BLANCS(直訳:白の中の白)』が記載されています。 ※BLANC DE BLANCSの記載について、カリフォルニアワインは基準が緩いこともあるそうですが、フランスでは厳格だそうです。 ソムリエもお客様から「泡でコスパがいいもの」をリクエストされたときは、迷わず勧めている鉄板のワインとのことでした。 【白ワイン】セリカ ヴィオニエ フランスの南、ペイドック地方で作られている白ワインです。ペイドック地方はDailyで楽しむお手頃なワインをつくる産地として知られています。ブドウの品種はヴィオニエ。こちらのワイナリーはヴィオニエ特化してワインを作っています。木製の樽で作られていることから、リッチな味わいと紅茶のような余韻が楽しめる特徴的なワインです。 「リッチな雰囲気のする白ワイン」と言われると一般的にはシャルドネになりますが、少し変化を求められた時にはソムリエもヴィオニエを勧めているそうです。 実物を持つとわかるのですが、瓶もとてもしっかりと作られています。Serica(セリカ)とは絹という意味で、ラベル自体も特殊加工されており高級感を醸しだしています。それでいて、価格はとてもリーズナブル。ちょっとしたプレゼントにもお勧めのワインです。 【赤ワイン】 ピュイ・ド・ドーム ピノ・ノワール フランスのオーヴェルニュ(ローヌ地方)で作られている赤ワインです。特徴的なこちらのラベル、実はオーヴェルニュ地方圏に本拠地を置くミシュランガイドでお馴染みのミシュラン社の道路標識をモチーフにラベルのデザインが施されています。 ブドウ品種はラベルにも大きく記載されいてるピノ・ノワール。ロマネ・コンティなどの高級ワインの主要品種として使われるブドウ品種です。果実感がピュアに感じながら柔らかも感じる味わいに仕上がっています。 「ローヌ地方はワインというよりもどちらかといえばチーズのほうが有名な地域。ワインのブランドとして他と比較すると高くはないため価格はお手頃になりますが、その味はまさに本物ですよ。」とのことした。 フランスでも、有名なワイン地方ではなく少し違う地方になるだけでブドウや製法が同じでも価格がぐっと変わります。本日ご紹介したワインは価格はお手頃でも、有名なワインと品質はほとんど変わらず美味しいワインです。リピーターも多く、通好みのこれらのワイン、ぜひお試しください。 聞き手 赤坂あじる亭 店長/ソムリエ 小巻秀人 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ ワイン居酒屋 赤坂 あじる亭 公式HP:https://celebourg.com/agiletei/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei/ 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。 <今回ご紹介したワイン> ・ルフェーヴル・ルモンテ ボトル 5,000円 ・セリカ ヴィオニエ ボトル 5,000円 ・ピュイ・ド・ドーム ピノ・ノワール ボトル 5,000円 ※季節によりなくなる場合があります。ご了承ください。 ※グラスで飲みたい場合も対応可能です。ソムリエにご相談ください。 コスパの良いワイン ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2019年12月15日 チキンとワインとクリスマス!相性抜群のロゼスパークリング、白ワイン、赤ワインをソムリエがご提案! 街の至るところでクリスマスツリーが目につく季節になってきました。いよいよクリスマスが近づいてきましたね。クリスマスといえばやっぱりフライドチキン。赤坂のあじる亭アネッソでは、期間限定(2019年12月20日〜25日※21日は定休日)でアネッソクリスマスチキンのテイクアウト(※要予約)を実施しています。スパイス検定の資格を持つシェフが作る特製のフライドチキンをぜひご自宅や会社で楽しんでみてはいかがですか? そして、そんなスパイスたっぷりのフライドチキンにぴったりのワインをソムリエが今回紹介してくれました。 【ロゼ スパークリング】 WEEPING JUAN(ウィーピング ファン) 最近話題のオーストラリアの自然派ワイナリー、デリンクエンテが作るロゼのスパークリングワインです。イタリアのブドウ品種ヴェルメンティーノとモンテプルチアーノ(黒ブドウ)から作られています。こちらのワインはいわゆるペットナット(ペティアンナチュールの略:ペティアンは微発泡、ナチュールは自然の意味)に分類されるワイン。口当たりが優しいながらも辛口で、スパイスの効いたチキンにとても合うワインです。デリンクエンテが作るワインは絵柄もユニークで特徴的。ロゼの淡いピンク色とともに見ていても楽しい印象的なワインです。 【白】 Naegele (ネーゲレ) ブドウ品種ゲヴュルツトラミネールから作られるドイツの白ワインです。(ゲヴュルツトラミネールはワイン初心者の方には聞き慣れない品種かもしれませんが、知っているだけでワイン通の印象をもってもらえる覚えておいて損はない品種です。) 一般的にチキンと白ワインは相性のいい組み合わせです。ネーゲルはエキゾチックな香りがして、ライチのようなフルーティさが特徴のワイン。アジア料理との相性がよく、スパイスの効いたチキンとも相性抜群のお勧めのワインです。 【赤】 HAHN (ハーン) 1970年代に設立されたカリフォルニアの有名なHAHNワイナリーがつくる赤ワインです。HAHNワイナリーはロサンゼルス近くのモントレー地域にあります。モントレーは今ではピノ・ノワールが有名なエリアですが、HAHNワイナリーはそのモントレーを有名にした立役者のひとりとして、有名なワイナリーです。 今回ご紹介するこちらのHAHNはブドウ品種GSM(グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル)から作られています。実はこの3品種、全てにスパイシーな味わいが含まれています。そのためワインをよく知る人の間では、GSMをみるだけでスパイスの効いた料理に合うというのがすぐに分かるそうです。 モントレーでピノ・ノワールを開拓した実力のあるワイナリーがつくるこちらのワインは、とても優しく丁寧で繊細な仕上がりになっています。GSMを黄金比率でブレンドし、スパイスの良いところをとても上手に表現したワインです。 こちらのワインはファンもとても多く、リクエストも非常に多いことから、お店では常に在庫を確保しているそうです。見かけも美しく、クリスマスにピッタリのワインですね。 HAHNワイナリーの風景 霧も発生する冷涼な地域 アネッソクリスマスチキンのご案内 クリスマス期間の限定販売 ・丸っと1羽分(4名様位用)4500円(ポテト付き) ・クリボッチ又はお二人様用 2500円 期間:12月20日(金)21日(土)、23日(月)24日(火)、25日(水)17時~18時の間 予約販売、店頭にてお渡しいたします。 お申し込みはお電話もしくはFacebookメッセンジャーにて承っています。 電話番号:03ー6277ー7794 Facebook:https://www.facebook.com/ajirutei.branche/ 今年はチキンとワインで素敵なクリスマスを! 聞き手 赤坂あじる亭Annesso 店長/ソムリエ 野村美紀子 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ 赤坂 あじる亭 Annesso 公式HP:https://celebourg.com/agiletei-annesso/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei.branche/ こだわり料理とソムリエが厳選したワインをバルスタイルでお楽しみ頂けます。 なるべく面白い国のワイン飲んでもらえるようにとソムリエが様々な国のワインを準備。現在、26カ国超えるワインを楽しむことができます。 ・Weeping JUAN(ウィーピング ファン) Glass 950円 Bottle 5,800円 ・Naegele (ネーゲレ) Glass 850円 Bottle 5,400円 ・HAHN (ハーン) Glass 950円 Bottle 5,900円 ※季節により、在庫や料金に変更がある場合があります。ご了承ください。 ※2019年12月28日〜2020年1月5日まで年末年始休業いたします。2020年1月6日から通常営業開始いたします。 ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2019年12月05日 シェフ特製!!キーマカレーとの相性ぴったりのワインをご紹介! 「カレーとワイン」それだけを聞くととても相性がいい組み合わせとはなかなか想像ができないのではないでしょうか? しかし、数多くのワインを知り、日々お客様と接しているソムリエに訊けば、ほとんどの料理に対して相性の良いワインを提案してくれます。 今回は赤坂のあじる亭Annessoにて、スパイス検定1級を持つシェフが腕を振るう人気メニュー「焼きキーマカレー」に最適なワインを白・ロゼ・赤それぞれ紹介してくれました。 【白】 Hello World 可愛らしいイラストも特徴的なスペイン VIOGNIER(ヴィオニエ)から作られている白ワインです。アプリコットの雰囲気も漂わせた少しスパイスの効いた味わいは、あまり甘口ではなくキリッとしているため、キーマカレーにぴったりのワインです。キーンと冷やしながらキーマカレーと一緒に楽しみたいワインです。 【ロゼ】 DOMAINE MONTROSE 赤ワインで使用するブドウを白ワインの製法でつくるロゼワイン。(参照:赤坂のソムリエに訊く!今更聞けないワインの基本、赤・白・ロゼの違い) 今回ご紹介するのは南フランスのロゼワイン DOMAINE MONTROSEです。こちらのワインは、スパイス系の料理に合うブドウ品種グルナッシュカリニャンで作られ、辛口ですっきりした味わいが特徴です。当然スパイスの効いている焼きキーマカレーとの相性もよく、沢山のお客様に楽しんで頂いているワインです。 【赤】 TESTALONGA BABYU BANDITO 最後にご紹介するのは南アフリカの赤ワインです。その年のワインの出来によってエチケットをかえていく、南アフリカのナチュール生産者クレイグホーキンスによって設立されたワイナリーで作られたワインです。ブドウの品種はカリニアン。ナチュールワインからでる自然の旨味はスパイス系の料理に非常にマッチします。こちらのワインはアルコール度数が低く、口当たりが優しいのが特徴で、スパイスの効いたキーマカレーとの相性も抜群とのことでした。 最後にソムリエから料理と相性のいいワインの選び方についてアドバイスをもらいました。 「料理に合うワインを考える場合、同郷のワインを合わせるのは鉄板の方法です(フランスの料理にはフランスのワインなど)。 カレーは一般的にインドの料理で、今回はたまたまスペイン・南フランス・南アフリカと違う国々のワインを紹介していますが、もし自分で新しいワインを試してみたい場合は料理に対して同郷のワインを選んでみると良いと思いますよ。」 料理とワイン、国ごとの特徴などを考えながら楽しんでみてもいいかもしれないですね。 聞き手 赤坂あじる亭Annesso 店長/ソムリエ 野村美紀子 【番外編】スペインワインフェアを現在開催中です! 赤坂 あじる亭 Annessoでスペインワインフェアを2019年12月末まで開催しています。 気軽な値段で4種のワインをお楽しみ頂けますので、スペインワインに興味のある方、この機会にぜひ飲み比べしてみてはいかがでしょうか? \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ 赤坂 あじる亭 Annesso 公式HP:https://celebourg.com/agiletei-annesso/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei.branche/ こだわり料理とソムリエが厳選したワインをバルスタイルでお楽しみ頂けます。 なるべく面白い国のワイン飲んでもらえるようにとソムリエが様々な国のワインを準備。現在、26カ国超えるワインを楽しむことができます。 ・Hello World Glass 750円 Bottle 4,500円 ・DOMAINE MONTROSE Glass 900円 Bottle 5,200円 ・TESTALONGA BABYU BANDITO Glass 950円 Bottle 5,900円 ※季節により、在庫や料金に変更がある場合があります。ご了承ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2019年11月18日 赤坂のソムリエが勧めるコスパの良いワインシリーズ カリフォルニア「J.LOHR 」をご紹介! 以前、お手頃のワインとして「CA’ MOMI をご紹介した際に、「他にもコスパの良いワインはないのか?」との声を沢山頂きました。そんなリクエストにお応えし、今回はカリフォルニアワイナリー視察にてソムリエが感銘を受けたコスパの良いワイン「J.LOHR」をご紹介します。 価格がお手頃でも美味しい「J.LOHR」 日本ではカリフォルニアのワイン産地といえばナパ、ソノマが有名ですが他にも素晴らしい産地があります。その一つがセントラルコーストです。セントラルコーストはナパやソノマよりも南のエリアにあり、カリフォルニアのちょうど中心的な位置になります。この産地の発展、そして有名にしたのが、「J.LOHR」です。今では更に南にあたる、パソ・ロブレスにまで畑を広げ高品質なワインを現地はもちろん、国外にも輸出しております。 そのワインの特徴は価格レンジの低さと品質の良さ。低価格帯にも関わらず、このワイナリーが実施している品質管理の徹底ぶりは恐らくカリフォルニアでもトップクラスだと思われます。 通常低価格帯のワインはブドウを他から大量に仕入れ製造することが多いのですが、このワイナリーは自社のブドウを基本的に使い、生産量も非常に多く作り出しています。 日本でこそまだあまり有名ではないのですが、味わいは素晴らしいバランスで、食事とも合わせやすく和食との相性も良さそうなワインです。 ワイナリーの様子 視察に訪れた現地のワイナリーの様子を画像でご紹介します。 夕日に照らされた一面のブドウ畑 品質管理の徹底された規模の大きい貯蔵所 ここでもサステイナブルに取り組んでおり、生ゴミなどの有機物から堆肥をつくるコンポストの利用やフクロウの住むことができる箱の設置など様々なことをしていました。環境問題に対する意識の高さからも、品質管理を徹底するワイナリーの方針が垣間見れます。 奥が深いカリフォルニアワイン 冒頭に記載しましたが、カリフォルニアワインというと、ナパ・バレーやソノマがやっぱり圧倒的な知名度です。しかし、カリフォルニアは広く、気象条件も多種多様。そのため、様々な種類のワインを楽しむことができます。 「カリフォルニアというとやっぱりナパ・バレー、ソノマばかりが目立ちします。しかし、美味しいワインは他の産地にも沢山あります。カリフォルニアの魅力がもっと広まってほしいなといつも思います。」とのことでした。 ・ ・ ・ 最後に余談ですが、現地のワイナリーで食べたアップルパイは絶品とのこと。レイトハーベストリースリングとの相性は数多く訪れたワイナリーで頂いたなかでもナンバーワンペアリングとのことでした。 J.LOHRのワイナリーを訪れる機会がありましたら、ぜひお試しください! 聞き手 赤坂あじる亭 店長/ソムリエ 小巻秀人 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ ワイン居酒屋 赤坂 あじる亭 公式HP:https://celebourg.com/agiletei/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei/ 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。 <今回ご紹介したワイン> J.LOHR シャルドネ ボトル 7,500円 ピノノワール ボトル 6,000円 カベルネ ボトル 8,500円 ※季節によりなくなる場合があります。ご了承ください。 ※グラスで飲みたい場合も対応可能です。ソムリエにご相談ください。 コスパの良いワイン ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2019年11月05日 【世界のワイン】ボジョレー・ヌーボーだけじゃない?!新酒で最も解禁が早いイタリアワイン novello(ノベッロ)のご紹介 以前、ボジョレー・ヌーボーについてご紹介しましたが、毎年11月第3木曜日がボジョレー・ヌーボー解禁の日です。ボジョレー・ヌーボーはフランス ボジョレー地方の新酒のワイン。しかし、世界にはボジョレー・ヌーボー以外にもその年に新たに作られるワインが沢山あります。今回はその中でイタリアのnovello(ノベッロ)をご紹介します。 イタリアのワイン novello(ノベッロ)とは? novello(ノベッロ)はイタリア語で「新しい」という意味。フランス語のヌーボーと同じ意味になり、イタリアのワイン novello(ノベッロ)はイタリアでその年に収穫されたブドウで作られる新酒のワインのことを指します。 ボジョレー・ヌーボーはフランスのボジョレー地方の新酒で、日付変更線の関係で世界で日本が先駆けて解禁されることから話題になり、ひとつのお祭りとして楽しまれています。 今回ご紹介するノベッロはボジョレー・ヌーボーより一足早く、そして、新酒のワインのなかで最も早く10月30日午前1時に解禁されます。ボジョレー・ヌーボーは0時解禁なのに対して、ノベッロは午前1時に解禁されることもひとつの特徴です。 【ヴィーノ・ノベッロ】 イタリアの真ん中あたりに位置するアブルッツォ(地方の名前)で作られている赤ワインです。ブドウの品種はサンジュベーゼ。イタリア代表する赤ワインの品種です。生産者はファルネーゼ。イタリアの有名なワイナリーで数々の賞を過去に受賞されています。 【ノベッロサレント】 ブーリア州サレントという場所で作られている赤ワインです。ブドウの品種はネグロアマーロ、プリミティーボというイタリアの品種です。スパイスを使った料理にあう赤ワインで、キーマカレーのラザニアやスパイシーなフライドチキンなどと相性抜群です。 イタリアは南北に長い国で各地方で気候も異なります。そのため、ワインのブドウ品種も多くあり、ワインの味わいも地域により異なるのが特徴です。中にはあまり有名ではなくてもすごく美味しいワインがあったりと、他の国とは違った楽しみ方のできる国でもあります。 2019年新酒のワイン達 参考までに2019年新酒のワイン解禁日を以下にまとめました。 日にち ワイン 国 10月30日 ノベッロ イタリア 11月3日 山梨ヌーボー 日本 11月11日 ホイリゲ オーストリア 11月21日 ボジョレー・ヌーボー フランス 世界のワインがテーマのアジル亭Annessoではすべて楽しむことができます。ワイン好きにはたまらない秋のワイン新酒祭り、ぜひ味の違いなどもぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。 聞き手 赤坂あじる亭Annesso 店長/ソムリエ 野村美紀子 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ 赤坂 あじる亭 Annesso 公式HP:https://celebourg.com/agiletei-annesso/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei.branche/ こだわり料理とソムリエが厳選したワインをバルスタイルでお楽しみ頂けます。 なるべく面白い国のワイン飲んでもらえるようにとソムリエが様々な国のワインを準備。現在、26カ国超えるワインを楽しむことができます。 ・ヴィーノ・ノベッロ Glass 900円 Bottle 5,400円 ・ノベッロサレント Glass 900円 Bottle 5,400円 ※季節により、在庫や料金に変更がある場合があります。ご了承ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2019年10月22日 赤坂のソムリエが勧めるカリフォルニア ナパバレーのお手頃ワイン「CA’ MOMI 」をご紹介! カリフォルニアでも一番有名なワインの産地として、真っ先に思いつくのがナパバレー。中でもオーパス・ワンは高級ワインとしても非常に有名です。一般的にナパバレーのワインは少々お値段も高いという印象が強いですが、全てが高いというわけではありません。 今回はナパバレーのワインの中でもお手頃で、しかも味もしっかりとしたコスパの良いワイン「CA’MOMI」をソムリエが紹介してくれました。 CA’ MOMI カモミ 「CA’MOMI」 CA’ MOMI はイタリア語で「もみの家」という意味です。 イタリア人のオーナーがカリフォルニアに移り住み、こちらのワインの製造を開始しました。通常の食事で楽しんでもらいたいという思いから、コストを抑えお手頃の価格を実現しています。アルコール度数が高く、ブドウの果実味も強いこちらのワインは、カリフォルニアナパバレーのワインの味わいを十分楽しめるワインです。 CA’ MOMI カモミ HEARTCRAFT シャルドネ 白 ブドウ品種シャルドネから作られている白ワインです。樽のローストした香りがつくバターのような濃厚で豊潤な味わいが特徴です。ヨーロッパ系のシャルドネとは味わいが異なるため、このワイン単体のファンもいるそうです。 CA’ MOMI カモミ HEARTCRAFT ピノ・ノワール 赤 ピノ・ノワールは涼しいところで作られることが多く、フランス ブルゴーニュ地方が最も有名です。ナパバレーは比較的温暖な気候のため、ピノ・ノワールを見かけることは少ないのですが、「カリピノ(カリフォルニアのピノ・ノワール)」という単語が存在するように一定のファンが存在しています。 ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールは酸味が特徴なのですが、こちらのCA’ MOMIのピノ・ノワールはブドウの糖度、果実味が強くまろやなか味わいが特徴です。同じブドウ品種とは思えないその味わいがカリフォルニア ナパバレーらしさを醸し出しています。 CA’ MOMI カモミ HEARTCRAFT カベルネソーヴィニヨン 赤 ナパバレーの 主要品種でカベルネソーヴィニヨン。チョコレートやカフェのような風味とアルコール度数が高く、飲みごたえがしっかりしているのが特徴です。炭火焼きのお肉との相性抜群で、タンニンが少なくフランスのワインと比べると甘みも感じる味わいです。そのナパバレーのカベルネソーヴィニヨンの赤ワインをリーズナブルな価格で楽しめるのがCA’ MOMIです。 ボトルの形が他の2つと違い「いかり肩タイプ」になっています。しっかりした味わいのワインでは、オリが発生しやすく、オリが溜まっても注ぎやすいようにいかり肩のボトルが多く使われているそうです。 総じてナパバレーのワインは温暖な気候から作られるブドウに特徴があり、果実味が強く、ボリュームを感じるワインです。甘みがあり、初心者にも飲みやすく、タンニンが苦手なひとにお勧めのワインです。 その中でも、リーズナブルに楽しめる今回ご紹介したCA’MOMI、ぜひお試しください。 聞き手 赤坂あじる亭 店長/ソムリエ 小巻秀人 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ ワイン居酒屋 赤坂 あじる亭 公式HP:https://celebourg.com/agiletei/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei/ 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。 <今回ご紹介したワイン> CA’ MOMI シャルドネ 白 6900円 ピノ・ノワール 赤 7500円 カベルネソーヴィニヨン 赤 8000円 ※季節によりなくなる場合があります。ご了承ください。 ※グラスで飲みたい場合も対応可能です。ソムリエにご相談ください。 コスパの良いワイン ソムリエに訊く ワインの紹介