人事施策 2019年10月18日 人生100年時代!これからの日本に求められる人材マネジメントとは?(1)〜今起きている3つの環境変化〜 世界中で長寿化が進み、人生100年時代が到来すると言われています。これまでのライフスタイルとは全く異なる人生設計を各自が考えなければならない時代になってきました。政府でも「人生100年時代構想会議」から学び直しの支援や高齢者雇用の促進などを含む「人づくり革命基本構想」が発表され、企業に求められる人材マネジメントにも変化が訪れてきています。これからの日本に求められる人材マネジメントを数回に渡りご紹介します。 [目次] 日本の人材マネジメントを取り巻く状況 今起きている3つの環境変化 この時代に対応していくためには 日本の人材マネジメントを取り巻く状況 2019年5月に政府が発表した高年齢者雇用安定法の改正案では、65歳以上の希望する労働者に対し70歳までの雇用確保を努力義務として企業に求める骨格が示されました。平均寿命が伸び、長期のライフプランを念頭に社会で活躍していくことが求められるようになってきています。 一方、日本を代表する企業であるトヨタ自動車の豊田章男社長や、経団連の中西宏明会長から、終身雇用の維持を守っていくことは難しい局面にあるとの見解が示されたことが話題になりました。いよいよ日本型雇用制度の大きな特徴であった終身雇用制度が真に終わりを告げようとしています。 そして、日本的な雇用慣行のもう一つの特徴であった、新卒一括採用も終わりつつあります。 日本企業は、これまで長期的安定的に人材を雇用することで同じ価値観を共有する高い集団的能力を発揮し、その競争力を強化してきました。しかしながら、「グローバル競争の激化」「デジタル化の進展」「急激な少子高齢化」によって、経営を取り巻く環境が大きく変化する中で、その優位性は低下してきています。 日本企業が世界を席巻していた時には様々シーンで参考にされていた日本型の人材マネジメントは大きな転換期を迎え、変革が求められています。 今起きている3つの環境変化 今、日本のビジネス環境には以下3つの変化が起きています。 グローバル 戦後、人口が増加し続けていた日本の国内市場は世界的にみても小さくない市場であり、国内だけでもそれなりの規模のビジネスを展開することができました。しかし、少子高齢化に伴い、人口減少が進んでいます。国内市場も、今後の拡大を見込むことは難しくなってきています。企業が持続的に成長をしていくためには、高成長している海外マーケットの開拓や取り込みが必要とされてきています。 デジタル AIに代表されるようなテクノロジーの進歩は著しく、これまで常識となっていた慣習が次々と破壊されています。不確実な経済・社会情勢において、最先端テクノロジー技術をビジネスに活用すること、また、蓄積されていくデータを活用したビジネスモデルの刷新(デジタルトランスフォーメーションの進展)が各企業に求められています。 少子高齢化 今、日本の人口形態は単なる人口減少ではなく、若年人口の減少と高齢者層が増加していることが特徴です。今後、人口ピラミッドは大きく変化し、生産年齢人口比率の減少が加速していきます。そのため、企業は働く人材の確保のために、子育て後の女性やシニア人材、外国人など、従来より多様な人材を活用していく必要がでてきています。合わせて就業ニーズや勤労意欲などの価値観や働き方の多様化をどのように受け入れていくか考えていく必要があります。 この時代に対応していくためには 従来のような過去の延長線上に未来がある予見可能性が高い世界から、VUCA(ブーカ:Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ))時代に突入し、変化への適応力がより一層求められる世界に変化しています。その変化に対応した人材マネジメントが今日本の企業に求められているのです。 新卒一括採用や終身雇用に代表される企業内価値観、同質性を重視した「年功型のキャリア形成」から外部競争力を重視した「個人主体のキャリア形成」を支援するマネジメントを実施している企業が競争優位に立つようになってきました。 この時代に対応していくためには、「就社から就職」という意識変化を企業側も持つ必要があります。 「就社」は、職務、従事する仕事を定めずに人材を採用し、安定的な雇用確保の引き換えに職務範囲の限定をせずに雇用します。職能型、メンバーシップ型とも言われます。 一方、「就職」は特定の職務に対して人材を採用し、経験やスキルなどの職務遂行能力によって雇用します。職務型、ジョブ型とも言われます。 これまでの日本の企業はこの「就社」の概念が強い会社がほとんどでした。しかし、これからは企業側も人材採用や人材研修では職務型、ジョブ型が求められていことを意識していくことが重視されてきています。 次回はこれまでの日本の人材マネジメントとこれからの人材マネジメントを比較していきたいと思います。 マネジメント 人生100年時代
レポート 2019年10月15日 2019年 HR Technology Conference & Exposition in Las Vegas 現地レポート!(Part1) はじめまして。セレブレイン社のシリコンバレー駐在コンサルタントの小野孝太郎です。 1997年に始まった「HR Technology Conference & Exposition」は、今年で22回目を迎え、10月1日〜4日までの4日間、ラスベガスでの開催となりました。 HR テクノロジーに関する世界最大級のイベントとして、今年は450社以上の企業が出展し、201のセミナーやセッションが開催されました。初日は午後5時のEXPO会場のオープン前から写真のように大行列となっていました。 私は10月1日と2日の2日間参加してきました。現地の様子を二回に分けてお伝えします。なお、私は現職になる前はOracleのシリコンバレー本社でDatabaseの開発エンジニアを21年していました。HR業界は入って間もないですがエンジニア目線でレポートできればと思います。 まずPart1では二日目に行われた、HRTech業界では有名なJosh Bersin氏によるキーノートと”Hype Cycle”で有名なGartnerのRon Hanscome氏によるセッションについてレポートします。
ワインの豆知識 2019年10月03日 【世界のワイン】強い果実味が特徴のオーストラリアワインをご紹介!! 日本とは四季のタイミングが逆になる南半球の国、オーストラリア。気候もよく旅行先としても人気で、ニューワールドの中でも輸出量が多くワインも盛んな国です。今日はそんなオーストラリアのワインをソムリエが紹介してくれました。 [目次] オーストラリアワインの特徴と豆知識 モリードゥーカー ワイン:バイオリニストとボクサー オーストラリアワインの特徴と豆知識 オーストラリアのワインはその日射量からブドウがよく育ちやすく果実味が強いのが特徴です。ブドウの味を感じやすく、また全体的にアルコール度数が高めのワインが多いのも特徴のひとつです。 そして、実はオーストラリアでは90%以上がスクリューキャップのワインということをご存知でしょうか? なんとなく、コルクのワインと比べてスクリューキャップのワインの方が安価な印象が強い人が多いと思いますが、オーストラリアでは高級なワインでもスクリューキャップのワインが多く存在しています。 コルクのワインとスクリューキャップのワインを比べると、スクリューキャップのワインの方が酸化しづらく品質も安定します。コルクが起因して発生する病気も防ぐことができたり、ワインオープナーがなくても開栓することができたりと、機能的にはスクリューキャップの方が優れている点が多くあります。こういった点がオーストラリアでは受け入れられ、スクリューキャップのワインが主流となっています。 モリードゥーカー 今回はモリードゥーカー(オーストラリアの有名ワイナリー)をご紹介します。 モリードゥーカーとはオーストラリアスラングで「左利き」という意味です。型にはまらず独創的なワインを作るのが特徴で、2005年スタートでまだ歴史は浅いワイナリーですが、彗星のごとく現れ、数々の賞を獲得し今や飛ぶ鳥を落とす勢いのワイナリーの一つです。 世界的な影響力を持つワイン専門誌ワインスペクテイターでも平均獲得点数94点を取得し、トップ10にも選出されています。トップ画像一番右のCARNIVAL LOVEは世界で2位に選ばれその品質の高さは世界中で評価されています。 ワイン:バイオリニストとボクサー そんな世界的に評価の高いオーストラリアのワイナリー モリードゥーカーのワインを2つご紹介します。 バイオリニスト ブドウ品種ベルデホから作られる白ワインです。中身はしっかりした味わいで、魚介を使った濃い味付けのがっちりした料理にとても合うワインです。そのアルコール度数は16%と高く、他の白ワインではなかなか味わうことのできない力強さを感じるワインです。 かわいい女の子のエチケットはオーナーの姪っ子をモチーフにしているそうでです。 ボクサー オーストラリアの代表的なブドウ品種シラーズから作られる赤ワインです。 (余談ですが、新世界ではシラーズと呼ばれ、フランスではシラーと呼ばれるそうです。地域ごとでの拘りや誇りを感じますね) その味はまさに本物。モリードゥーカーではワインの品質を守るため、マーキーズ・フルーツ・ ウェイトと呼ばれる厳格な基準を設けています。一定水準を超えたブドウなど品質を厳格にチェックし、合格したワインのみを市場に出荷しているそうです。 ソムリエも「がっつり重い赤ワインが飲みたい」とお客様に言われたときには、よくこちらをお勧めするそうです。結果、ほとんどのお客様がその味わいに納得してくれるとのこと。ワインの名称の「ボクサー」も、これを飲んだ人が「ノックアウト」されることから名付けられているそうです。 エチケットもかわいく、ラベルと中身のギャップを楽しめる珠玉の逸品です。 味の濃い料理にとてもマッチし、スキュリューキャップなので屋外でのバーベキューにも最適なこちらのワイン。これから更に有名になることが予想されますので、今のうちにぜひ楽しんでみてください。 聞き手 赤坂あじる亭Annesso 店長/ソムリエ 野村美紀子 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ 赤坂 あじる亭 Annesso 公式HP:https://celebourg.com/agiletei-annesso/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei.branche/ こだわり料理とソムリエが厳選したワインをバルスタイルでお楽しみ頂けます。 なるべく面白い国のワイン飲んでもらえるようにとソムリエが様々な国のワインを準備。現在、26カ国超えるワインを楽しむことができます。 ・バイオリニスト Glass 900円 Bottle 5,400円 ・ボクサー Glass 980円 Bottle 6,000円 ※季節により、在庫や料金に変更がある場合があります。ご了承ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2019年9月20日 カリフォルニア ワイナリー視察帰りのソムリエが勧めるワイン!ホープ・ファミリー・ワインズ 先日、赤坂あじる亭のソムリエがカリフォルニアのワイナリーを視察訪問してきました。カリフォルニアは気候もよく、ワインの産地として世界中で有名です。視察を通して、感銘を受け、最もカリフォルニアらしいと感じたワインを今回ソムリエが紹介してくれました。 ホープ・ファミリー・ワインズ こちらの生産者がつくるワインは総じて価格は抑えめで、味わい深く、甘みを感じることができ、アルコール度数もあるしっかりしたワインが多くなっています。また、渋み(タンニン)が少なく、ワイン初心者の方々にもお勧めのワインです。 その中でも厳選された3本をご紹介します。 TREANA トレアナ 南フランスで使われているブドウをブレンドして作られている白ワインです。香り華やか、カリフォルニアらしいチョコレートのような余韻を感じることができるのが特徴です。同じ白ワインでもヨーロッパのさっぱりとした酸が効いているワインとはテイストが全く違います。ぜひ、お試し頂きその違いを体験してもらいたいワインです。 産地 パソ・ロブレス (トレアナ ワイナリーの様子) CAN・DOR カンダー 現地では「カンドール」という発音で呼ばれていたこちらのワイン。カリフォルニアの品種ジンファンデルから作られている赤ワインです。暑いところで育てられているブドウから作られているワインで、そのブドウの糖度の高さが、ワインの味わいを作り出し、アルコール度数も高いワインに仕上がっています。お肉料理にぴったりのワインで、和牛のような油分の多いお肉というよりも、赤身で噛み締めて食べるお肉と一緒に楽しんでもらいたいワインです。 余談ですが、ジンファンデルは現地ではとても安価に楽しむことができます。土着品種としてカリフォルニア現地の方々にもとても親しまれていることが実感ができました。 産地 Lodi(ローダイ) LIBERTY SCHOOL リバティースクール カベルネ・ソーヴィニヨンから作られている赤ワインです。こちらのワインはホープ・ファミリー・ワインズが初めて作ったワイン。そもそも、ホープ・ファミリー・ワインズはナパの権威あるワイナリーであるケイマスとタッグを組みスタートしました。安価でも品質の高いワインを作ろうと考えスタートし、最初に世に送り出したのがこちらのワインです。市場からの評価も得ることができ、成功を収めたことで、資金力も豊富になり、ホープ・ファミリー・ワインズが独立。その他のワインもリリースしながら現在に至ります。 こちらのワインは樽のニュアンスが強いのが特徴。カフェやモカ、チョコレートのような風味が楽しめる赤ワインとして定評があります。 産地 パソ・ロブレス カリフォルニアといえば、「ナパ」や「ソノマ」が有名ですが、それ以外にも美味しいワインを作る産地が多々あります。今回ご紹介したワインはカリフォルニアの王道的な味をリーズナブルに楽しめるワインです。ぜひ、ご賞味くださいませ。 聞き手 赤坂あじる亭 店長/ソムリエ 小巻秀人 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ ワイン居酒屋 赤坂 あじる亭 公式HP:https://celebourg.com/agiletei/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei/ 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。 <今回ご紹介したワイン> TREANA トレアナ ボトル7,900円 CAN・DOR カンダー ボトル6,900円 LIBERTY SCHOOL リバティースクール ボトル5,900円 ※季節によりなくなる場合があります。ご了承ください。 ※グラスで飲みたい場合も対応可能です。ソムリエにご相談ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2019年9月13日 【世界のワイン】歴史がありながら新しい!ソムリエがお勧めするクロアチアワインをご紹介! イタリアの東側、アドリア海の対岸に面した国クロアチア。北海道よりも小さな面積ですが、海、山、川と自然に恵まれながら、美しい市街地もあり、小さいながらどこをとっても絵になるヨーロッパの小さな国です。 本日はそんなクロアチアのワインをソムリエが紹介してくれました。 [目次] クロアチアワインについて イロチュキ・ポドゥルミ (ILOCK PODRUMI) クロアチアワインについて クロアチアワインの歴史は実は古く、そのルーツは紀元前に遡ります。ギリシャを経由してクロアチアに伝来され、人々はワイン文化を楽しむようになりました。しかし、紛争によってワイナリーが廃業を余儀なくされたり、もともとクロアチア自体が閉鎖的な環境だったこともあり、クロアチアワインは輸出されることは以前はほとんどありませんでした。そのため、世界的にみるとクロアチアのワインの知名度はそんなに高くありません。しかし、2013年にEUに加盟したことをきっかけに輸出が開始され、日本国内でもクロアチアワインを楽しむことができるようになり、その知名度は少しずつ上ってきています。 クロアチアワインの特徴はドイツ系のブドウ品種が多いことです。クロアチアはドイツ系貴族であるハプスブルク家に支配されていた歴史的な背景もあり、ドイツ系のブドウ品種が中心に広まりました。ドイツ系ブドウ品種は冷涼なところで作られるブドウが多く、クロアチアの気候にもとても適しています。 また、一般的に海と川に面しているところにワインの産地は多くあります。海や川などの自然環境にも恵まれているクロアチアはワインに適している国といっても過言ではありません。 海沿いのワイナリーで作られるワインは魚介系の料理との相性がよく、「クロアチアワインはお魚料理の多い和食との相性も抜群です。今後和食とクロアチアワインのペアリングは流行るかもしれないですね。」とのことでした。 イロチュキ・ポドゥルミ (ILOCKI PODRUMI) そんなクロアチアワインのなかで今回はこちらのワインを紹介してくれました。 ワイン名:イロチュキ・ポドゥルミ (ILOCKI PODRUMI) 品種:グラッシュヴィーナ クロアチア独自のブドウ品種グラッシュヴィーナから作られる白ワインです。ドナウ川の近くのワイナリーで作られています。味わいはすっきりと切れがよくドライ。川魚やサラダとの相性が抜群のワインです。暑い日にキンキンに冷やして飲むのがお勧めとのことでした。 日本に輸入されてきているクロアチアのワインはリーズナブルな価格帯がほとんどです。まだ、高級なワインはほとんど輸入されてきていないそうで、今だと赤ワインよりも白ワインの方が美味しいワインが多いそうです。 クロアチアは有名なアニメの舞台にもなっている美しい国です。その美しさは「アドリア海の真珠」という表現をされるほど。 テラスでアドリア海を思い浮かべながらクロアチアワインを楽しむことで、リゾートにいる気分を味わえるかも?!赤坂 あじる亭 Annessoではテラスでワインを楽しむこともできますので、ぜひ遊びにきてください。 聞き手 赤坂あじる亭Annesso 店長/ソムリエ 野村美紀子 <本日ご紹介したワイン> イロチュキ・ポドゥルミ (ILOCK PODRUMI) 【画像右】 4,800円 ボトル 800円 グラス 【画像左】 6,000円 ボトル <赤坂 あじる亭 Annessoからのお知らせ> ・世界26カ国のワイン 今回ご紹介したクロアチアだけでなく、現在世界26カ国のワインを取り揃えています。興味のある国などあればお気軽にソムリエにお尋ねください。 ・3種のワイン ブラインドテイスティング ワインエキスパートのテスト対策に、3種のワイン ブラインドテイスティングを1,200円で提供しています。テストを受ける方以外でもブラインドテイスティングに興味がある方はぜひソムリエにお尋ねください。 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ 赤坂 あじる亭 Annesso 公式HP:https://celebourg.com/agiletei-annesso/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei.branche/ こだわり料理とソムリエが厳選したワインをバルスタイルでお楽しみ頂けます。 なるべく面白い国のワイン飲んでもらえるようにとソムリエが様々な国のワインを準備。現在、28カ国超えるワインを楽しむことができます。 ※季節により、在庫や料金に変更がある場合があります。ご了承ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介
人事施策 2019年8月29日 自分の市場価値を定義する!エンプロイアビリティとは? 転職が当たり前になり、つい昔まで言われていた「35歳転職限界説」という言葉も過去のものになりつつあります。そんななか、自分の市場価値を定義する「エンプロイアビリティ」という言葉があるのをご存知でしょうか?今回はこの「エンプロイアビリティ」についてご紹介します。 [目次] エンプロイアビリティとは 内的エンプロイアビリティと外的エンプロイアビリティ まとめ エンプロイアビリティとは 「エンプロイアビリティ」とは、英語のEmploy(雇用する)とAbility(能力)を組み合わせて作られた言葉で、「雇用される能力」のことを言います。そのため、雇用をされて働くビジネスパーソンにとっては市場価値(マーケットバリュー)とも捉えられています。 終身雇用が崩壊し、就業形態の多様化など変化が進むビジネス環境において、社内だけで通用する特定の職務への習熟ではなく、企業の枠を超えて通用する汎用度の高い能力が問われるようになってきた今、変化への適応能力や問題解決能力、イノベーション力などが重視される傾向にあります。 厚生労働省の調査では、エンプロイアビリティを次のように定義しています。 「エンプロイアビリティの判断基準等に関する調査研究報告書」 エンプロイアビリティの定義: エンプロイアビリティは、労働市場価値を含んだ就業能力、即ち、労働市場における能力評価、能力開発目標の基準となる実践的な就業能力 具体的な能力: 1.職務遂行に必要となる特定の知識・技能などの顕在的なもの 2.協調性、積極的等、職務遂行に当たり、各個人が保持している思考特性や行動特性に係るもの 3.動機、人柄、性格、信念、価値観等の潜在的な個人的属性に関するもの 引用元:https://www.mhlw.go.jp/houdou/0107/h0712-2.html 上記のうち、3は個人的かつ潜在的なものであるため、具体的・客観的に評価することは困難と考えられますが、1と2については評価基準を策定することが可能と考えられています。 厚生労働省では、若年層のキャリア形成を支援するために、若者就職基礎能力や社会人基礎力をベースとしたエンプロイアビリティチェックリストというものを公開しています。 訴求力のある自己 PR 材料を洗い出すためのシートとして活用することができますので、興味のある方はぜひチェックしてみましょう。 厚生労働省:エンプロイアビリティチェックシート 内的エンプロイアビリティと外的エンプロイアビリティ エンプロイアビリティには、現在勤務している組織において継続的に雇用され続けるの能力という側面と、他社でも採用・活躍ができる能力という側面があります。 それぞれ、内的エンプロイアビリティと外的エンプロイアビリティと言われています。 内的エンプロイアビリティ:特定の組織で通用する能力 外的エンプロイアビリティ:組織を問わず通用する能力 内的エンプロイアビリティが不足していると、仮に所属している企業の業績が悪くなった場合に、リストラの候補者に挙がってしまう可能性があります。内的エンプロイアビリティを高めるには、特定の組織で必要とされる専門的な知識やノウハウなどが求められます。 一方、外的エンプロイアビリティは、企業や業種が変わっても転職できる、活躍できる能力を指しているので、市場で評価される、他の企業でも通用する能力を蓄積することが求められます。そのため、個人にとっても今後歩んでいきたいキャリアの方向性によって伸ばすべきエンプロイアビリティは変わってきます。 欧米では1980年代以降から長期雇用に代わる発展的な労使関係を構築するために外的エンプロイアビリティを高める支援を行うことが活発になっています。企業側には生産性やモチベーションの向上、優秀な人材の確保、従業員側にはマーケットでの自身の価値の維持・向上、キャリア形成というメリットが生まれ、労働市場の活性化につながっています。 日本では長らく内的エンプロイアビリティが重視されてきましたが、人材の流動化が進む現在では、外的エンプロイアビリティの重要性が認識されています。 まとめ IT技術の発展や激しい社会変化に対応していくためには、エンプロイアビリティがますます重要な能力となるでしょう。 個人は常に自身のキャリア形成を見据えたエンプロイアビリティの向上をすることを意識し、企業側にとっても従業員のエンプロイアビリティを伸ばせる環境を整えることで結果として、自社の組織パフォーマンスの向上が期待できます。
ワインの豆知識 2019年8月24日 暑い日には暑い日に適したさっぱりした白ワインを! 〜ソムリエから白ワインのご紹介 〜 赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワイン、オレンジワイン・・・。ワインの種類は数多くありますが、暑い日には白ワインやスパークリングワインが好まれます。しかし、一概に白ワインといっても、酸が強くキリッとした味わいの白ワインや、バニラ風味で濃厚な味わいの白ワインなど、味わいは大きく異なります。 今回は暑い日に飲みたくなる白ワインを厳選してソムリエが紹介してくれました。 暑い日に飲みたい厳選白ワイン6種 ドイツワイン:スピンドラーとファンフォルクセン 【画像左 スピンドラー】 ドイツでは有名なブドウ品種、ゲヴェルツトラミネールから作られるワインです。 パッション系フルーツのような甘みが特徴で、鑑別しやすい独特な甘みを楽しむことができます。 【画像右 ファンフォルクセン】 ドイツの王道ブドウ品種、リースリングから作られるワインです。 落ち着いた感じの中にも甘みがあり、柔らかさとフルーティさが感じられるワインです。ワインが苦手なひとにもオススメできる入門編とも言えるワインです。 オーストリアワイン:wabi-sabiとセルナー 【画像左 wabi-sab】 オーストリアではポピュラーなブドウ品種、グリューナー・ヴェルトリーナーから作られるワインです。 ほのかな甘さとフルーティさがさらっと飲みやすく、夏場にはぜひ飲んでもらいたいワインです。軽いイメージもありながら、甘過ぎず、酸もありバランスがとれているワインです。 【画像右 セルナー】 ブドウの品種はミュラー・トゥルガウとリースリング。今回ご紹介しているワインのなかで、唯一ブレンドで作られているワインです。 甘さが少なく、引き締まった味わいでスッキリした喉越しが楽しめることから、暑い日にはオススメのワインです。ミュラー・トゥルガウは初心者には聞き慣れない品種ですが、ドイツワインではよく使われている、現地では知名度の高い品種です。 フランスワイン:シャブリ 【シャブリ】 フランス ブルゴーニュ地方の北にある有名なワイン産地であるシャブリ。ブドウの品種は有名なシャルドネから作られている白ワインです。シャルドネは造り手により味が変わるのが特徴で、こちらのシャブリは木の樽は使わずステンレスタンクを使用して製造されていることから、木の匂いなどがワインにつくことがなく、より果実の味わいを楽しむことができるワインです。酸もありスッキリとしていて、柔らかい果実感を感じることができます。 ※シャブリにはランクの高いものもあり、ランクにより味わいも異なります。高いランクのシャブリはよりしっかりした味わいになるため、秋口に少し味の濃いめの料理と共に楽しむのがオススメです。 カルフォルニアワイン:アルタマリア 【アルタマリア】 カリフォルニアの南、サンタバーバラ地区で作られているワインです。ブドウの品種はソーヴィニヨン・ブラン。サンタバーバラはカリフォルニアの中では比較的冷涼な地域になり、ワインの味わいもNAPAなどのカリフォルニアワインよりもすっきりめになるのが特徴です。グレープフルーツ系の酸を感じる飲み口で、後味もすっきりとするため、まさに暑い日にちょうどいいワインです。 まとめ 今回ご紹介したように白ワインだけでも沢山の種類があり、様々な味わいを楽しむことができます。 「白ワインだけを飲み比べ、違いを楽しんでみる」そんな飲み方もオススメとのこと。 今回紹介してくれたソムリエがいるあじる亭ではグラスでの提供も可能なので、グラスで飲み比べ、季節に合う白ワイン、自分好みの白ワインを探すのも楽しそうですね。 聞き手 赤坂あじる亭 店長/ソムリエ 小巻秀人 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ ワイン居酒屋 赤坂 あじる亭 公式HP:https://celebourg.com/agiletei/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei/ 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。 スピンドラー ボトル 6,900円 ファンフォルクセン ボトル 6,000円 wabi-sabi ボトル 5,000円 セルナー ボトル 5500円 シャブリ ボトル 6500円 アルタマリア ボトル 6500円 ※季節によりなくなる場合があります。ご了承ください。 ※グラスで飲みたい場合も対応可能です。ソムリエにご相談ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2019年8月06日 暑い夏に飲みたい!オレンジワインとペットナットをご紹介 梅雨が終わると夏真っ盛り!暑い季節は仕事終わりのお酒も格別です。夏はビールを楽しむ人が多いかもしれませんが、夏にピッタリのワインも実は沢山あります。今回はそんな夏におすすめのワインをソムリエが紹介してくれました。 [目次] ナチュール オレンジワイン 味わいの特徴 ナチュール オレンジワイン 夏にぴったりのワインとして、次の2つのワインを紹介してくれました。 【オレンジワイン】オレンジダルダナ バイ アリアーノ 【ペットナット】JOY ジョイアンセストラル どちらもスペインバレンシア地方のワイナリー、 BODEGA CUEVA (ボデガ クエヴァ) で作られているワインです。主なブドウの品種はスペインの土着品種ダルダナとマカベオで、両ワインともナチュールのオレンジワインです。 ワイン初心者のひとはあまり聞いたことがないかもしれない、「オレンジワイン」と「ペットナット」。 オレンジワインについては、過去の記事 赤坂のソムリエに訊く!今更聞けないワインの基本、赤・白・ロゼの違いでもご紹介していますが、白ワイン用のブドウを使いながら赤ワインの手法で作るワインになります。 ペットナットとはペティアンナチュールの略です。ペティアンは泡、ナチュールは自然、つまり、ナチュールワインのスパークリングワインになります。 (ナチュールワインについては、ソムリエに訊く!ワインにおけるナチュールという言葉の真実 もご参考までに。) 味わいの特徴 酸化防止剤をあまり使わず、優しい味わいが特徴です。アルコール度数が11.5%と他のワインと比較しても低く(通常は13%前後)、カジュアルにグイグイ飲めます。そのため、暑い日にぴったりのワインで、ワイングラスで飲むというよりも、コップでガブガブ飲む人も多いそうです。 オレンジワインは作り手により、ぶどうの甘みが残る場合と残らない場合があったりと、味わいに個性がでます。BODEGA CUEVA (ボデガ クエヴァ)で作られるこのオレンジワインは、オレンジのような柑橘のニュアンスが楽しめるワインです。また、泡も優しく、すぐ消えていく雰囲気を醸しだしているところが、夏の恋を連想させたりとまさに夏に楽しむワインとしてお勧めとのことでした。 「作り手若い方々だと、新しく、見かけもかわいいワインが多いですね。今回紹介しているこのワインも見かけから涼しさを感じるデザインです。ぜひ夏の季節に楽しんでほしいワインですね。」とのことでした。 どんな料理が合うのか、ソムリエに訪ねたところ、「メダイの南蛮漬け ライム風味」を紹介してくれました。 アルコール度数が低いので、辛めの料理との相性が抜群とのことでした。 「赤坂 あじる亭 Annessoでは、他にもオススメのペティアンナチュールをボトルではなくグラスでも提供しています。グラスでも提供しているお店は少ないですよ」とのこと。 興味があるひとはぜひ赤坂 あじる亭 Annessoへ! 聞き手 赤坂あじる亭Annesso 店長/ソムリエ 野村美紀子 \本日紹介したワインはこちらのお店で飲めます/ 赤坂 あじる亭 Annesso 公式HP:https://celebourg.com/agiletei-annesso/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei.branche/ こだわり料理とソムリエが厳選したワインをバルスタイルでお楽しみ頂けます。 なるべく面白い国のワイン飲んでもらえるようにとソムリエが様々な国のワインを準備。現在、28カ国超えるワインを楽しむことができます。 ・オレンジダルダナ バイ アリアーノ Glass 950円 Bottle 5,900円 ・JOY ジョイアンセストラル Glass 950円 Bottle 5,900円 ※季節により、在庫や料金に変更がある場合があります。ご了承ください。 ソムリエに訊く ワインの紹介
ワインの豆知識 2019年7月23日 美味しいワインのお店で接待を成功させる方法 〜接待時の心得をソムリエが伝授〜 時に接待はビジネスを成功に導くうえで重要な役割を果たします。沢山の接待を見てきたソムリエが、うまく接待を成功させているビジネスマンのやりとりを振り返りながら、成功させるためのポイントを伝授してくれました。 [目次] 予約時のポイント 来店時のポイント まとめ 予約時のポイント 接待の成否はお店の予約時から始まっています。重要な接待をおもてなしするソムリエ側からすると、知っておきたいことは以下になるそうです。 ・予算 ・飲む量 ・好きな食材、苦手な食材 ・参加者のエピソード 予算と飲む量を予め知っておくことで、お勧めするワインや頻度などを想定することができます。ワインの金額はピンキリです。予算を知ることで高いワインを勧めていいのか、コスパの良いワインを勧めていいのか明確になります。また、予算があまりなかったり、お酒をあまり飲まなかったりする方にお酒を勧めたりするなどの無駄を省くこともできます。 また、予約時に食材に関する情報を頂ければ、コースの場合はアレルギー食品を変更することはもちろんのこと、席のみ・アラカルトでの予約の際でもおすすめできる料理が変わってくるとのことでした。 そして、可能であれば頂きたい情報が参加される方々のエピソード。どこの出身で、どんな仕事をされていて、どんなワインが好きなのか。例えばエンジニア関係でシリコンバレーに行かれたことがある人が参加者にいるならカリフォルニアワインを用意しておくなど、当日の会話が弾むような準備ができます。 来店時のポイント 当日の来店時は幹事の方とのコミュニケーションが重要になってきます。ソムリエからお願いしたいポイントは以下になります。 ・少し早めにきて、軽い打ち合わせをする ・お会計をどうするか、予め伝える ・終了したい時間や2次会の予定などを予め伝える ギリギリに来るのでなく、可能であれば幹事の方には少し早めに来て頂き、軽い打ち合わせができると当日も安心です。その際に、お会計をどうするか、終了時間やその後の予定などを共有できるとスムーズです。お会計はしばしばゲスト側が支払いにくることもあるそうですが、事前に幹事の方と支払いについて同意が取れていれば、お店側としても対応がしやすくなります。また、終了時刻や2次会の予定なども知っておくことで、料理やお酒の提供タイミング、支払い処理など計算することができます。 まとめ 予約時のポイント、来店時のポイントをご紹介しましたが、実は接待を成功させるにはお店選びの段階から始まっています。結局、お客様のおもてなしはホストとお店側のチームワークがとても大切になります。普段から気心しれたスタッフと対応することで、お客様をより一層喜ばせることができるようになります。 では、どうしたらそんなお店ができるのか? どうすればお店側に覚えてもらい仲良くなることができるのかソムリエに訊きました。 「毎月1回必ず来るお客様よりも、最初に3日連続で来たお客様のほうが記憶に残ります。懇意になるお店を作りたければ、最初の頃にまとめて行くといいですよ。」 とのことでした。 3日連続行くことでで懇意になれるのでしたらば、今から2週間後くらいの接待にも間に合うかも?! ネットで情報が溢れている昨今ですが、最終的にはリアルなつながりが重要ですね。 ソムリエやお店のスタッフと共にチームワークで良い接待を! 聞き手 赤坂あじる亭 店長/ソムリエ 小巻秀人 \本日お話を伺ったソムリエにはこちらで会えます/ ワイン居酒屋 赤坂 あじる亭 公式HP:https://celebourg.com/agiletei/ facebook:https://www.facebook.com/ajirutei/ 赤坂見附駅徒歩2分。各地で修業を積んだシェフ達の本格欧風料理とソムリエ厳選の世界各国のワインが楽しめるワイン居酒屋です。取り扱うワインは400種以上。赤坂でもトップクラスの品揃えを誇ります。 ソムリエに訊く
人事施策 2019年7月17日 欧米では当たり前!企業の持続的な成長を実現するサクセッションプランの作成 ここ数年、中小企業を中心に事業承継に関するニュースをよく耳にします。中小企業の経営者の平均年齢が高齢化しているにも関わらず、後継者が見つからないために、廃業や事業譲渡をする企業が増加してきています。しかし、できるなら会社を持続させたい経営者の方々も多いのではないでしょうか?今回は後継者問題を解決するサクセッションプランについて、ご紹介します。 [目次] サクセッションプランとは サクセッションプラン作成の7つのステップ まとめ サクセッションプランとは サクセッションプランとは、企業の「後継者育成計画(幹部候補育成計画)」のことです。 企業の持続的な成長と中長期的な企業価値 の向上を確保することを目的として、組織上の重要ポジションを定め、そのポジションに見合った後継者候補を発掘し、育成することをいいます。 企業の競争力を左右する最も重要な経営資源は、人材です。欧米企業ではサクセッションプランが企業の維持・発展の鍵を握ると考えられており、取締役会や経営層の重要な責任として認識されています。 近年、日本でも、多くの企業が後継者計画を策定することは、企業の成長や安定化のために必須であると考えるようになり、上場企業が守るべき行動原則を示した企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)でも、次の社長やCEOをどのように選ぶのか早い段階から計画をつくり、選考過程の議事録を文書で残すよう企業に促す動きがでてきています。 また、将来の状況変化や不測の事態にも適切に対応できるよう、エマージェンシー・プランを含めて様々なシナリオを想定し、後継者計画に取り組んでおくことが望ましいとされています。 サクセッションプラン作成の7つのステップ サクセッションプランを進めるにあたって重要なことは、対象となるポジションに求める資質・能力・経験を明確にすることや、透明性の高いプロセスを確立することです。 経済産業省のCGS研究会(コーポレート・ガバナンス・システム研究会)によると、後継者計画の策定・運用に取り組むにあたっては、 7つのステップに分けて検討することが有益であるとされています。 1. 後継者計画のロードマップの立案 就任から想定される交代時期に向けて、「いつ頃、誰が、何を行うか」といった大枠の工程やスケジュールを検討し、後継者計画のロードマップを描く。 2. 「あるべき社長・CEO 像」と評価基準の策定 求められる資質(能力、経験、実績、専門性、スキル、人柄など)を議論し、できる限り明確化した上で、客観的な評価基準を定める。 3. 後継者候補の選出 「あるべき社長・CEO 像」や評価基準に照らして、後継者候補を選出する。 4. 育成計画の策定・実施 選出された候補者ごとに、「あるべき社長・CEO 像」や評価基準に照らして、目標レベルに到達するための育成課題を明確化し、育成方針・ 計画を策定・実施する。 5. 後継者候補の評価、絞込み・入替え 後継者候補の状況を定期的にモニタリングし、「あるべき社長・CEO 像」や 評価基準に照らして評価を行い、必要に応じて後継者候補の絞込みや入替えを行う。 6. 最終候補者に対する評価と後継者の指名 取組を通じて数名程度にまで絞り込まれた最終候補者について、「あるべき社長・CEO 像」や評価基準に照らして最終的な評価を行い、その中から自社の経営トップに最も相応しい候補者を後継者として指名する。 7. 指名後のサポート 就任直後から十分にパフォーマンスを発揮できるように、指名後に実際の交代までに一定 の移行期間を設け、その間に引継ぎや社内外の関係者への後継者の周知、ネットワーク作りなど、必要な準備を行うことを支援する。 ※参照元URL: https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/cgs_kenkyukai/ https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/cgs_kenkyukai/pdf/2_009_05_05.pdf まとめ 企業において、これからのリーダーとなるべき人材を中長期的視野に立って育成していくことは、その将来を大きく左右します。欧米ではサクセッションプランを重要視しており、社長やCEOだけでなく、その他の幹部ポジションまで作成する企業が増えています。 日本にもサクセッションプランの考え方は浸透してきており、大企業を中心に取り入れられてきています。しかし、実情はなかなか難しい部分もあります。ファーストリテイリングの柳井さんが代表取締役として玉塚氏を任命しながらも数年後に社長に戻ったことや、ソフトバンクの孫さんがニケシュ・アローラ氏を後継者として名指ししながらも、数年後に撤回したりと、過去には様々な出来事があります。 日本を代表するカリスマ実業家でもある孫さんや柳井さんが後継者を誰に任命するのか、今後注目ですね。 マネジメント