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リアルタイムフィードバックの導入とその実現ツール

リアルタイムフィードバックの導入とその実現ツール

近年、従来は年次で行っていた人事評価を見直す企業が徐々に増えてきています。背景には、従来型の評価プロセスでは、ビジネススピードとの乖離が大きくなってきていることがあるようです。年次評価を見直した多くの企業では、日常を通じた人材育成の機会を重視し、良い仕事をしたときや失敗したときにタイムリーにその場で従業員にフィードバックするリアルタイムフィードバックの仕組みを取り入れています。今回はそんなリアルタイムフィードバックについてご紹介します。

リアルタイムフィードバックとは?

これまでの人事評価のあり方と違い、月に1度もしくは2週間に1度などの頻度で上司との1on1を実施し、都度フィードバックをしていくことをリアルタイムフィードバックと呼んでいます。
フィードバックの頻度が増えることにより、振り返りや改善点の認識合わせをタイムリーに行うことができるので、ビジネス環境の変化にも臨機応変に対応可能になります。また、フィードバックは時間が経ってから伝えても、記憶があいまいになるため、変えるべきところを正確に理解することが難しくなり、効果が薄まります。リアルタイムフィードバックでは、具体的な内容が頭のなかで鮮明なうちに行うことができるため、その効果が高まることもメリットのひとつです。

米国のAdobe社の行った調査では、多くの従業員は数ヶ月かけてまとめられたフィードバックを聞くより、すぐその場でのフィードバックを望んでいるとの結果がでているそうです。

出典:Adobe社 Full Study: Performance Reviews Get a Failing Gradeより抜粋

リアルタイムフィードバックを実施するためのツール

フィードバックの頻度をあげるからといって、全体工数が増えてしまっては意味がありません。システムの活用などで効率的に運用していくことも導入のポイントです。そんなフィードバックを簡単に行うためのツールを提供している企業をご紹介します。

impraise
https://www.impraise.com/

2014年設立、現在ではアメリカ、オランダ、ポルトガルの3カ国で展開しているグローバル企業です。「人の成長こそがビジネスの成長(Grow your people, grow your business)」という信念のもと、Web baseでモバイルでも簡単にリアルタイムフィードバックが可能なシステムを提供しています。

デモ動画:

まとめ

即時に反応がわかるSNSの普及などもすぐにフィードバックを求める人が増えている背景にはある気がします。テクノロジーの進化により、働く従業員の求める内容も変化しています。日常的な業務コミュニケーションの延長線上に評価を位置付けるなど、時代にあわせて常に変化していくことできる企業だけが、継続して成長し生き残ることができる企業なのではないでしょうか。

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