コラム
ワインの豆知識
意外と知らないワインボトルの大きさと名称
画像にあるように、ワインボトルの大きさは1種類ではなく、いくつか存在しています。
大きさにより、味も含めた特徴があるのだとか。ソムリエが教えてくれました。
ワインボトルは一般的に小さい方から※画像左から、ドゥミ(ハーフ)、ブトゥイユ(普通のボトル)、マグナム、ジェロボアムと呼ばれています。
容量は、
・ハーフボトル 375ml
・普通のボトル 750ml
・マグナム 1.5l
・ジェロボアム 3l
と普通のボトルの750mlを基準に作られています。
容量が少ない、つまり液体の量が少ないほど熟成されやすくなります。ハーフボトルが一番熟成されやすく、ジェロボアムが一番熟成されなくなります。熟成されやすいとは言い方を変えると劣化が早いということ。ボトルの大きさにより味の変化のスピードが変わってくるとのことでした。
その他にも、一般的にマグナムボトルが最も美味しく飲めると教えてもらいました。
生産者にもよりますが、最もいい液体をマグナムボトルに使う生産者が傾向としては多いそうです。また、一番大きいジェロボアム 3l は特別なお客様の贈答用に使用され、一般的に市場に出回ることはほとんどないとのことでした。
海外ではハーフボトルも多く、飲み切れるため人気があります。しかし、生産量の関係から通常のボトルと比較し割高感(ハーフの場合は半額以上、マグナムの場合は倍以上)があるため、日本では需要が少ないです。
「少ない量が飲みたい場合は日本ではグラスで飲めますからね。こういったことも、ハーフボトルやマグナムボトルがあまり普及しない理由かもしれないですね。」とのことでした。
お話を聞いているとき、雑談で以下のことを教えてもらいました。
紅茶を飲むティーカップ。
セットでついてくるソーサーの容量とティーカップの量は同じになるように作られている。
証拠となる動画がこちら!
https://youtu.be/ztgiMxEL66M
理由は、昔はソーサーに紅茶を移して飲むのが正しい作法だったからだそうです!
ワイン含め、ヨーロッパ文化は奥が深いですね。
聞き手:株式会社セレブール ゼネラルマネージャー 三沢 雄一